どうもじんでんです。今回はブレーカーが落ちて停電してしまった時の対応法についてまとめました。
皆さんは停電した時、どうしてますか?いきなり電気が切れて、夜とかだと真っ暗になって怖いですよね。生活に欠かせない電気だからこそ、何かあった時の対応を覚えておきましょう。
また一部をYouTubeで動画にて説明しています。当記事と併せてご覧ください。
停電した時どうしてますか?
まず停電した場合は大きく分けて、2通りのパターンが考えられます。
- 周りの家など含めて地域全体が停電している。
- 自分の家だけや、家の中の一部だけ停電している。
地域全体の停電
一つ目の停電の場合は、電力会社側で何かしらの異常で停電しているので対応の方法はありません。台風などの災害の場合がこれに該当しますね。自分たちでは何もできないので、おとなしく電気が戻るのを待ちましょう。
停電した時に電力会社に電話して確かめたくなりますが、台風などの災害の場合はまず電話は繋がりません。またどんなに電力会社に電話しても、復旧が早くなるわけではありません。
心配な場合は電話するより、自分の家の周りが停電しているかどうかで判断しましょう。各電力会社のホームページにも停電情報がありますので、そちらも参照下さい。
自分の家だけ停電
二つ目の場合が今回のメインになってきます。自分の家だけ停電しているなどの場合は、主に自分の家の中の電気系統の異常によるものがほとんどです。
基本的には業者に依頼して、修理してもらわないといけません。でもすぐに来てもらえればいいですが、休みの日や夜中などはどうしようにもなりません。
なのでこの後の内容を実践してもらえばもしかしたら、電気を応急的に復旧できるかもしれません。
分電盤の場所とブレーカーの種類を把握しよう!
皆さんは自分の家の分電盤がどこにあるか把握していますか?一般的には玄関や洗面所、脱衣所などの上のほうに設置してあります。
しかし必ずではありませんので、何かあった時の為に、自分の家の分電盤の位置を一回は確認しておきましょう。
分電盤には主に3種類のブレーカーがついています。
- サービスブレーカー(リミッター)…画像にはないが主に主幹ブレーカーの左側に設置してある。
- 主幹ブレーカー(漏電ブレーカー)…赤色で囲んだ部分。1個だけ設置してある。安全ブレーカーに比べて大きい。
- 安全ブレーカー(子ブレーカー)…青色で囲んだ部分。複数設置してある。
これらのどれが切れたかにより対応方法が変わってきます。分電盤の種類も様々で、配置や形が違う場合があります。自分の家の分電盤をみてどれがどれに対応するか確認しておきましょう。
サービスブレーカー(リミッター)が切れていた場合。
このブレーカーは、電力会社との契約アンペア数を守る為に取り付けられているブレーカーです。電気の基本料金は契約アンペア数で変わってきます。なので契約以上に電気を使われては困るので、このブレーカーが取り付けてあります。
契約アンペア数を変えると電力会社が取替にきます。また最近のスマートメーターはこのブレーカーの機能が内蔵しており、家の分電盤には設置されていません(私の家もありません)。
スマートメーターのリミッターについてはこちらの記事をご覧ください。
このブレーカーが切れていたということは、単純に契約以上に電気を使ってしまったということです。電気を多く消費しそうなものを使わずに、ブレーカーを『入』にすれば電気が戻ります。
エアコンを買い増したや、冷蔵庫を大きくした等の場合に考えられます。どうしても使わないといけない場合は、電力会社に電話して契約アンペア数を大きくしてもらいましょう。
工事が必要で、すぐにはできませんのでそれまでは我慢しましょう。
主幹ブレーカー(漏電ブレーカー)が切れていた場合。
このブレーカーは家の大元となるブレーカーです。機能は2つあります。1つは使いすぎや、短絡(ショート)による過電流の保護です。もう1つは地絡による漏電の保護です。どちらの場合でも応急対応は同じです。
このブレーカーが切れた場合はとりあえず、ブレーカーを『入』にしてみましょう。この時に何もなくブレーカーが入れば、何かの拍子に誤作動したか一時的に地絡や過電流が発生した可能性があります。
とりあえずまた切れるまでは使っても大丈夫ですが、また切れる可能性があるので早いうちに業者に見てもらいましょう。
厄介なのは、入れてすぐに切れた場合です。この場合は、家の中のどこかで短絡や地絡が発生しています。
例えば大型の家具に移動で、電線を踏みつけているとかですね。思い当たる節があれば、そこをコンセントから抜くなどすればまた電気が使えるようになります。
しかし何も思い当たる節がなければ、これから書く方法を試してみてください。
- まず、安全ブレーカーを全て切る。(入っていた、切れていたは覚えておくこと)
- その状態で主幹ブレーカーを『入』にする。
- 入れば1で切った安全ブレーカーを1つずつ『入』にする。(1つ1つの入れる間隔は空けること)
- どこかの安全ブレーカーを入れたタイミングで、再び主幹ブレーカーが切れる。
- 4で切れたタイミングに操作した安全ブレーカーは異常のある回路なので操作しない。
- 2~5の操作を繰り返し、主幹ブレーカーが切れない状態にする。
※漏電で切れた場合は、ブレーカーのつまみが『入』でも『切』でもないフワフワした状態になることがあります。この状態だといくら『入』にしようとしても入りません。その場合は一度、『切』の方へ操作して完全に『切』の状態にしてから、再び『入』にしてみてください。これで電気を復旧できるはずです。これが分からずにブレーカーが入らないと勘違いする方が多いので注意してください。
これで異常な回路以外は電気を復旧することができます。 5での安全ブレーカーの回路は業者に調査や修理の依頼をしてください。全部を復旧はできませんが、全く使えないよりはマシですよね。
安全ブレーカー(子ブレーカー)が切れていた場合。
このブレーカーは電気の系統を小分けにしているブレーカーです。各部屋ごとやエアコン専用など分け方は家の構造等で違ってきます。これは基本的に過電流の保護機能がついています。稀に漏電保護も付いている場合があります。
このブレーカーが切れた場合は、電気の使い過ぎが原因だと思われます。例えば、1つのコンセントに電気ポットを2台つないだりしたなどの場合ですね。このような場合は電気の使用量が多そうな機器をコンセントから抜いて、安全ブレーカーを入れてみてください。
問題なく入れば、使いすぎで間違いないです。それでも切れる場合は、配線が傷ついたり踏みつけたりされている場合があります。業者に調査や修理を依頼しましょう。
まとめ
- まずは停電が自分の家だけなのかを確かめよう
- 周辺一帯の停電なら、何もできることはないので大人しく復旧を待とう
- 自分の家だけが停電なら、復旧ができるかもしれない
ブレーカーが切れるということは、基本的に何かしらの異常があることです。本来ならばすぐに業者に来てもらって調査してもらうのがベストです。しかし、それまで全く電気が使えないのは不便ですよね。
今回の方法で少しでも早く復旧できればいいですよね。しかし電気は目に見えず危険で、取り扱うには資格が必要です。なので素人には無理は禁物です。ブレーカーの操作までにしておいて下さい。
また異常のある回路は、電気工事店など専門業者にお願いしなければなりません。身近に知り合いの電気工事店があればいいのですが、そんなに業者との繋がりがない方も多いかと思います。
そんな方は電気の工事屋さんを利用してみてはいかがでしょうか?
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電気工事全般に関して困ったら、とりあえず相談してみてはどうでしょう?
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
コメント
スマートメーターの容量制限に遮断された場合どうなって、どう処置すれば良いのでしょう?
物理的なリミッター(Sブレーカー)、漏電遮断器、分岐ブレーカー、安全器のヒューズ交換は小学生の頃から理解していた電気工事店勤務経験あり(3年間、集合住宅新築施工)の第二種電気工事士資格所有40代設備員からの疑問です。
コメントありがとうございます。スマートメーターでは内蔵の遮断器にて停電が発生します。スマートメーター内蔵の遮断器は遮断後、数十秒に自動投入されます。これを短時間の間に数回繰り返すと、ロックされ投入できなくなります。その場合は電力会社に連絡して復旧してもらわないといけません。一度、停電すれば自動で電源が入る消費電力の大きい機器は冷蔵庫くらいだと思うので、何回も停電復電を繰り返す可能性は低いと思います。しかし停電復電を繰り返す場合は、早いうちに電気の使用を減らして様子を見ながら各機器を入れるような対応をして下さい。