クランプメーターとリーククランプメーターの違い

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どうもじんでんです。電気設備の保守管理の重要な計測器として、クランプメーターがあります。

クランプメーターは電流を測る測定器ですが、どんな電流を測りたいかで大きく2つの種類に分けることができます。

その1つがリーククランプメーターです。クランプメーターとリーククランプメーターはよく混同され、誤って使用されることがあります。

今回はそんなクランプメーターとリーククランプメーターの違いについて解説します。

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クランプメーターとは?

クランプメーターとは、電流を計測する測定器です。

従来は電流を計測するには、電流計を使用していました。しかし電流計は測定したい回路に対して直列に接続する必要があります。よって通電中の回路に対しては、一度停電してから電流計を取り付ける必要があります。

しかしクランプメーターであれば、電線を挟むだけで測定できます。回路を停電させずに測定できる大きなメリットがあります。

現代の設備は停電が難しく、保守管理にクランプメーターは必須のアイテムとなっています。

クランプメーターの選び方は、こちらの記事をご覧ください。

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クランプメーターとリーククランプメーター

クランプメーターには大きく2つの種類があります。

  • クランプメーター(負荷電流用)
  • リーククランプメーター(漏れ電流用)

しかしこれには語弊があり、リーククランプメーターはクランプメーターの一種です。なのでクランプメーターとリーククランプメーターを分類するのはおかしいですね。

ここでいうクランプメーターとは、負荷電流測定を目的としたものです。対してリーククランプメーターは、漏れ電流測定を目的としたものです。

便宜上、ここでは負荷電流測定用をクランプメーターと呼称します。

負荷電流は主に単位を「A」として、機器の運転中の電流を指します。

漏れ電流は主に単位を「mA」として、機器の絶縁劣化などによる漏電状態の電流を指します。

このように2つのクランプメーターは、主に測定したい電流が違い、その単位も違います。

リーククランプメーターは概ね「A」単位の電流の測定にも対応しており、負荷電流も漏れ電流も測定できます。対してクランプメーターで「mA」単位の電流を測定すると、ほぼ0Aと表示されて測定ができません。

この様に漏電調査目的で購入したものが、クランプメーターだった場合はほとんど役に立ちません。だったらリーククランプを選べばいいじゃないかと思うかもしれませんが、それぞれに特徴があり一概に良いとは言えません。

それぞれのクランプメーターの特徴について解説します。

クランプメーター(負荷電流用クランプメーター)の特徴

クランプメーターの特徴を挙げます。

  • 大電流にも対応可能
  • クランプ部が細くできる
  • 比較的に安価である

クランプメーターは「A」単位の電流を測定できればいいので、クランプ部(コア)を小さくすることが可能です。よって先の細いクランプもあり、電線がひしめき合っている場所でも、容易に測定することができます。

また製品によってはフレキシブルタイプもあり、より柔軟に電流計測ができる物もあります。

また測定できる電流の上限値も高く、大電流の測定に向いています。

リーククランプメーターが200〜400Aが上限なのにたいして、クランプメータは1000〜2000Aにも対応できます。

数百Aの電流を測定する場合は、クランプメーターをおすすめします。

クランプメーターは製品の性能が幅広く一概には言えませんが、リーククランプメーターと比較して安価な傾向にあります。

プロ向けのそこそこな性能でも10000円程度から購入できます。逆にこの価格帯なら間違いなくクランプメーターです。

リーククランプメーター(漏れ電流用クランプメーター)の特徴

リーククランプメーターの特徴を挙げます。

  • 小さな電流(mA)も計測できる
  • クランプ部が大きい
  • 高価である

リーククランプメーターは「mA」と、「A」の1/1000を計測するのでクランプ部(コア)の小型化が難しいです。よって、クランプメーターのような先の細いクランプはありません。

性能面では最小分解能がありますが、これはどれだけ細かく電流を計測できるかです。概ね0.01mA程度の製品が多いです。

リーククランプメーターは主に漏電調査に用いられます。その用途であれば最小分解能は0.1mAもあればいいでしょう。

また電気設備技術基準にて、絶縁性能の基準として漏れ電流が1mA以下と決められています。このことからも最小分解能は、0.1mA以上の性能が望ましいですね。

電流の上限値は200A〜400A程度の製品が多く、この位の電流までなら負荷電流の測定も可能です。ただし測定可能導体径が小さい傾向にあり、そもそもクランプを挟めない可能性があります。

リーククランプメーターは高価であり、最低クラスの製品でも30000円程度します。

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比較表

クランプメーターとリーククランプメーターを様々な観点から比較したものを表にまとめました。

項目クランプメーター
(負荷電流用)
リーククランプメーター
(漏れ電流用)
負荷電流測定
大電流に対応

200A~400Aまでなら可
漏れ電流測定×
コアの大きさ
小さい
×
大きい
測りやすさ
コアが小さい製品や
フレキシブル製品は
測定しやすい

コアが大きく測定しにくい
製品の種類
多い

少ない
価格
比較的安い
※製品による
×
高い
クランプメーターとリーククランプメーターの比較表

まとめ

  • クランプメーターとリーククランプメーターは大きく違うもの
  • クランプメーターは負荷電流を測定するもの
  • リーククランプメーターは漏れ電流を測定するもの
  • それぞれに特徴があり使い分けが必要

電気設備の保守管理をする上で、クランプメーターは必須のアイテムです。特に漏電調査においては、リーククランプメーターが無いと話になりません。

どちらも形状が同じなので、リーククランプメーターと間違えてクランプメーターを買ってしまい、使えなかったなんて話はよく耳にします。

しっかりと違いを知って、慎重に選びたいですね。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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