【レビュー】とってもコンパクトな絶縁抵抗計!sanwaのHG-561H!

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sanwaのHG-561H

どうもじんでんです。今回はsanwaの絶縁抵抗計HG-561Hを紹介したいと思います。

「絶縁抵抗計ってなに?」や「どうやって選んだらいいの?」など、絶縁抵抗計の選び方はこちらの記事を読んで下さい。

HG-561Hには他の絶縁抵抗計にはない様々な特徴があります。

  1. 本体サイズのコンパクトさ
  2. 多彩な測定電圧
  3. 独特な測定プローブ
  4. その他

これらについて細かく紹介していきます。

本体サイズのコンパクトさ

この絶縁抵抗計はビックリするぐらいコンパクトです。私はこのコンパクトさが良くて購入しました。作業服であれば、胸ポケットにも収まるサイズです。私の知っている、絶縁抵抗計の中では最もコンパクトです。

私は主に、漏電調査を目的として購入しました。漏電調査では、様々な道具などを使用します。絶縁抵抗計、クランプメーター、ドライバー、絶縁テープなどなど、多くの物を腰道具やバックに入れて調査します。電気の上位から漏電箇所を徐々に絞り込んでいきます。それに伴い、構内を歩き回るのに道具が多くなると大変です。いちいち車に取りに戻るのも面倒ですし。

今までの道具の中で、最も大きくて邪魔だったのが絶縁抵抗計でした。どうにかならないかと考えていた時に、このHG561-Gと出会いました。

見た目はちょっと大きなポケットテスターみたいな感じです。知らない人が見れば、絶縁抵抗計とは思われないかもしれません。片手でも、本体をしっかりとホールドする事ができます。

また測定プローブも一体型となっていて、すぐに使用でき片付けの手間も少なくて済みます。

多彩な測定電圧

この絶縁抵抗計は電圧で区分するなら、低圧絶縁抵抗計の部類に入ります。低圧絶縁抵抗計なら125Vと250Vが必須で、それ以外があればさらに良いかなと言ったところです。

このHG-561Hはなんと、測定電圧が7レンジもあります。15V・25V・50V・100V・125V・250V・500Vの7レンジです。

これだけの測定電圧があれば、弱電〜強電まで様々な業種で活躍できるのではないでしょうか。

しかし測定電圧が多くあると「間違えて違う電圧で測定してしまいそう」や「毎回、7レンジから選ぶのが面倒」なんて不安がありますよね。そんな方でも大丈夫です。設定モードで、普段使用しない測定電圧を選べないようにできます。

例えば、「125Vの1レンジ」だったり「50V・125V・500Vの3レンジ」だったり組み合わせは自由です。これにより自分の仕事には適さない、測定電圧での測定を防ぐ事ができます。

設定も簡単なので、現場毎に設定を変えて使用するなんて使い方も良いかもしれませんね。

独特な測定プローブ

HG-561Hは測定プローブも工夫がなされています。

一般的な絶縁抵抗計は測定プローブもアース側リードどちらもコードになっており、使用する際に絡まったり片付けの手間がありました。

このHG-561Hは測定プローブ側が本体に固定されている棒状のタイプなので、絡まる事がなくサッと使用できます。アース側リードも本体背面に巻きつけられるので、絡まる心配はありません。

測定プローブの使用時は一旦、本体より取り外し角度を任意の位置に決めて再度差し込み使用します。角度は好きな位置にできるので、現場に合わせた角度で測定できます。

その他

他にも「測定値のオートホールド」「液晶部のバックライト」「活線時の測定の自動停止」「電圧・抵抗測定のテスター機能」「JISやIECに準拠した仕様」など様々な痒いところに手が届く便利な機能がついています。

イマイチなポイント

全般的に他にはないコンパクトさ使用時の手間のなさで素晴らしいHG-561Hですが、イマイチなポイントがいくつかあります。

1つ目はアース側リードが本体より直で接続されている事です。私自身、今までに絶縁抵抗計を使ってきて、測定コードの断線は何回も経験しています。殆どの物がそうでしょうが、大体が根元での断線です。HG-561Hは本体から直で接続されている事で、本体の根元付近で断線した場合は修理に出さなければいけなくなりそうです。プラグタイプであれば、予備のコードなどで対応できるのですがね。小型化の為かもしれませんが、これは改良して欲しいですね。

2つ目は標準の測定コードでは、テスター機能は使いにくい事です。測定側は棒状で、アース側はワニグチクリップです。これで対地電圧や抵抗は測定できますが、相間電圧は測定しにくいです。元々テスター機能はオマケ位に思っていたので、そこまで困りはしていません。しかしできれば標準でアース側も先を棒状にできるのアダプタを付属して欲しいですね。

3つ目はキュービクル内の低圧盤など、奥まった場所の測定には適しません。測定プローブが本体に固定なので、測定プローブだけ伸ばして測定するなんて使い方はできません。測定プローブがブレーカーカバーの穴に入るので、基本的には問題ないと思います。しかし状況によっては、使いにくい場合があるかもしれません。

まとめ

  • 本体サイズは他とは比べものにならないくらいコンパクト
  • 測定電圧が7レンジあり、高圧回路以外ならこれ1台で網羅できる
  • 測定コードが絡まない工夫がされており、サッと使える
  • アース側リードの根元が断線しないか心配

今回はHG-561Hの紹介をしました。こんなコンパクトな絶縁抵抗計は他にはありません。なるべく小さい絶縁抵抗計を探している方にはオススメです。一般的な機能も他と比べて劣りません。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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