どうもじんでんです。皆さん「電ドラボール」はご存じでしょうか。電ドラボールはベッセルより発売されて、当時は入手が困難な程、品薄にもなった人気製品です。
そんなベッセルの電ドラボールの新型が発売されましたので、レビューをしていきます。
2022年4月に更に電ドラボールの新型が発売されました。
その名も電ドラボールプラスです。トルクの調整ができるようになり、電ドラボールの正統進化版と言える製品です。
ここで紹介している電ドラボールハイスピードとは、スペックは被ってはいませんが気になる人はチェックしておきましょう。
電ドラボールプラス220USB-P1の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
電ドラボールとは?
電ドラボールといえば、ベッセルより2018年に発売され人気を博した商品です。発売当初は品薄で、オークションサイトで高額転売される程でした。工具でここまで人気が出た商品は電ドラボール位ではないでしょうか?
電ドラボールは手持ちドライバーとほぼ同じ形状で、電動でも手動でも使える画期的な商品です。それまでは電動ドライバーと言えばペンドライバーが主流でしたが、やはり携帯性は良くなく持ち運びには不便でした。電ドラボールは、普通のドライバーと同じサイズで携帯性は抜群です。価格もペンドライバーに比べて手頃なのも人気の要因だと思います。
この商品がきっかけで様々なメーカーから、同じようなコンセプトの商品が発売されました。このタイプの電動ドライバーの総称を電ドラボールと呼ぶくらい、電ドラボールは有名な商品です。
現在、電ドラボールにはいくつかの種類が発売されています。各モデルの違いについては、こちらの記事で解説しています。
電ドラボールハイスピード220USB-S1
2020年12月17日についにベッセルより、電ドラボールの新型が発売されました。
その名も「電ドラボールハイスピード」です。
名前のハイスピードの通り、4倍早いと大々的に謳われています。果たしてその性能や今までの電ドラボールとの違いはどうなのでしょうか?
今までの電ドラボールとの違いを中心に、紹介していきます。

内容物
- 本体
- USB充電ケーブル(1m)
- +2ビット(100mm)

スペック
回転数 | 1200min-1 |
電動出力トルク | 0.4N・m |
手動耐力トルク | 10N・m |
バッテリー定格電圧 | 3.6V |
バッテリー定格容量 | 800mAh |
大きさ | 140㎜×Φ45㎜ |
重量 | 160g |
対応ビット | 六角対辺6.35㎜ |
特徴
1番の違いは速度とトルク
電ドラボールハイスピードの1番の違いは回転速度とトルクです。
宣伝文句にもあるように、回転数が今までの4倍あります。今までの電ドラボールが280min-1に対して電ドラボールハイスピードは1200min-1です。
実際に使ってみても段違いのスピードです。ペンドライバーにも匹敵するのでは、と思える程です。作業スピードは格段に上がるでしょう。
しかしこれはいい事ばかりではありません。回転数を上げる犠牲として、トルクが低下しています。トルクは締め付ける力の事です。
数字で表すと今までの電ドラボールが2N・mに対して、電ドラボールハイスピードは0.4N・mです。⅕に低下しています。
同じ形状で、性能だけ大幅アップとはなかなかいきません。後述しますが、用途が今までの電ドラボールと電ドラボールハイスピードでは少し変わってきます。
ネジ穴へのネジ締めに最適
この電ドラボールハイスピードは、ネジ穴がある箇所へのネジ締めに最適です。
具体的には、端子台や機器の組み立てに適しています。ネジ穴があればトルクは殆ど必要ありません。トルクが低く低反動なので小さいネジにも使えます。これまでトルクが強すぎて、使うのを躊躇していた場所にも使用できるでしょう。
逆にトルクが低い為に、木材への機器の取付などの締め付けには不向きです。
電ドラボールハイスピードは決して上位互換ではなく、電ドラボールと用途によって使い分けが必要です。
良くも悪くも同じ外観
電ドラボールと電ドラボールハイスピードは、ほぼ同じ見た目をしています。電ドラボールハイスピードは一部がグレーになっており見分けはつきます。
電ドラボールの特徴である、手持ちドライバーと同じ形状を保ったのは評価できます。手持ちドライバーと違和感なく使用できます。
重さもどちらも160gで変わりありません。
しかしカラーはイマイチと思います。ブラックとグレーの違いは明るい場所では良いですが、現場などで薄暗い場合は見分けが難しそうです。

先ほども言いましたが、決して上位互換ではなく使い分けが必要です。そんな時に、間違って持ってきたりしてしまいそうです。
明確に色などで違いが欲しいですね。
実際に使ってみて
実際に使ってみて一番の印象は、やはり速い!でした。スピードだけでいえば、ペンドライバーに全然負けていません。何ならこれで充分なくらいです。
あとトルクが小さいことで、いい感じに勝手に止まってくれます。これは低反動が効いているのでしょう。M3~M4位のネジなら電動で勝手に止まるところまで締めて、後は手動で締め付ければ完了です。
しかしトルクが低いので、外すときに手動で少し緩めてあげる必要があります。
YouTubeに動画をアップしています。実際の動作感が伝わればと思います。
ぜひご覧ください。
まとめ
- 今までの電ドラボールとの違いは回転速度とトルク
- サイズや外観はほぼ同じ
- ネジ穴がある端子台の作業に向いている
- 電ドラボールの上位互換ではなく使い分けが必要
- 外観がほぼ同じで見分けが難しい
電気の仕事をしている私は、電ドラボールハイスピードはとても良い商品です。同じような作業をしている人にはオススメです。
電ドラボールを既に持っている人でも、用途によってはこちらが良い場面もあると思います。
今まで電ドラボールは、発売当初はなかなか手に入らない状態になりました。電ドラボールハイスピードも、人気商品になりそうな感じです。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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