【疑問】測定器選びのポイント!測定カテゴリーCATってなに?

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どうもじんでんです。電気に関する測定器は色々とありますね。テスタークランプメーターなど色々とあります。様々なメーカーから、あらゆる特徴を持った製品があります。どれがいいのか、測定器の選定は大変ですよね。

そんな測定器のスペックを確認していると、CATⅢとか書いてあるのを見たことがありますか?

CATはあまり注目されていないのか、知らない人も多い様に感じます。実はとっても大事なポイントなので、ぜひ知っておいて欲しいです。

今回はそんな測定カテゴリーCATについて解説します。

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測定カテゴリーCATとは?

測定カテゴリーとは、IEC61010にて定められている規格です。IECとは国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)の頭文字をとった略称です。

日本においては、IEC61010を基に日本産業規格「JIS C 1010」にて定められています。この記事においては、JISに沿って解説します。

テスターで電圧を測定する状況を考えると、コンセントでの100Vと変圧器直後の100Vはどちらも同じ電圧ですよね。しかし実は電源に近いほど、突発的な異常電圧が発生する危険性が高いです。異常電圧が発生する可能性も、発生した時の電圧の大きさも電源に近い方が高くなります。

よって同じ100Vでも、変圧器の直後の方が危険が高いと言えます。

この危険性を考慮して区分したものを測定カテゴリーとして分類しています。

測定カテゴリーをCATと表記しますが、このCAT(キャット)は「Category」の略称です。

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測定カテゴリーの区分

測定カテゴリーは、4つに区分されます。0の方が危険性が低く、CATⅣの方が危険性が高いです。

主な区分は次の通りです。

  • CATⅡ : コンセントに接続する機器の一次側電路
  • CATⅢ : 分電盤か直接供給される機器の電気配線、この電気配線に接続される機器の一次側
  • CATⅣ : 建造物への引き込み線、引き込み口から電力量メータの電路、電力量メータから分電盤までの電路
  • 0 : 主電源に直接接続しない回路

測定カテゴリーの図解

測定カテゴリーの区分は言葉で示すより、図解の方が理解しやすいです。下記の図を参考にして下さい。

低圧需要家Ver

測定カテゴリーの図解(低圧需要家Ver)

高圧需要家Ver

測定カテゴリーの図解(高圧需要家Ver)
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不適切な事例

ここではよくある不適切な事例を紹介します。

高圧受電設備からの送り出し

高圧受電設備の変圧器二次側の低圧回路の電圧測定をする事があります。そこで登場する測定器がテスターです。

電気主任技術者や電気工事士がよく保有しているのは、HIOKIの3244-60ではないでしょうか。

カードテスターでキュービクルのブレーカーにて電圧測定なんて、普通におこなっているイメージではありませんか?しかしこれはダメな使用方法です。

今回の測定箇所はCATⅣに該当します。しかしHIOKIの3244-60はCATⅢまでしか対応していません。よって使用不可となります。カードテスターでは、殆どの製品がCATⅢまでしか対応していないと思います。

なので高圧受電設備の低圧回路では、CATⅣに対応したテスターで測定しましょう。また、その様な回路を測定する事がある人は、きちんと測定器を準備しておきましょう。

HIOKIならデジタルマルチメータDT4221なんかがおすすめです。

コンセントの裏と表

よくある電圧測定箇所として、コンセントが挙げられます。コンセントの測定はどの区分になるでしょう。

本来であれば、CATⅢと判断されますね。しかしコンセントの表面に限ってはCATⅡとなっています。これはJISにも明記されています。

しかし電気工事などで、コンセントの裏側で測定する場合はCATⅢとなるので注意が必要です。

カードテスターでは、キャップの有無でCATⅡかCATⅢかが変わりますので注意しましょう。

よくキャップを外したままで、使用されようとしているのを見かけます。

測定カテゴリーCATの表記と見方

IEC61010に準拠して設計された測定器には本体に、対応する測定カテゴリー(CAT)が表記されています。

例として「CATⅢ 600V」と表記されている場合で解説します。

測定カテゴリーの表記と見方

これまでの解説の通り、「CATⅢ」の部分は測定カテゴリーを表しています。

「600V」については、対応する対地電圧の上限についての記載です。600Vであれば、対地電圧が600Vまでなら大丈夫と言うことになります。

ここで大事なのがこの電圧は、線間電圧ではなく対地電圧であるということです。

対地電圧について詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。

まとめ

  • 電源に近くなるほど危険性が高い
  • 測定カテゴリーでは、危険性の大きさで区分している
  • 表記されている電圧は対地電圧

最近の測定器では、当たり前のように対応しているCATについて解説しました。

しかしまだまだ認識が薄い部分もあるのか、誤った使用が見受けられます。プロの仕事として、安全にもきちんと対応したいですね。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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コメント

  1. 測定機器などの情報を拝読させて頂いております。
    いつも有益な情報をありがとうございます。

    ただ、今回の測定カテゴリーの図解の低圧需要家verのコンセント表面~機器までのカテゴリー表記が緑色にはなっているのですが、文字記載がCATⅡではなくⅢになっている様です。

    • butler885さま
      コメントありがとうございます。

      ご指摘ありがとうございます。
      確かに画像内の表記を誤っておりました。
      現在は正しい表記へ修正したものに変更しております。

      今後とも、何かあればコメント頂けると助かります。

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