単線とより線を接続する方法

単線とより線を接続する方法 電気工事
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どうもじんでんです。単線とより線を接続したい状況に遭遇したことありませんか?

電線には単線とより線があります。基本的には単線同士、より線同士を接続します。しかし稀に、単線とより線を接続しなければいけない時があります。

どの様に接続するといいか、悩むことも多いでしょう。

ここでは単線とより線の接続方法をいくつか紹介します。

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単線とより線とは?

電線の電気を通す部分の導体を心線と呼びます。その心線を分類すると、下記の2つに分けることができます。

  • 単線
  • より線

どちらもメリット・デメリットがあるので、状況によって使い分けが必要です。

  • 単線の特徴
    • 同等サイズなら許容電流が大きい
    • 柔軟性が低い

  • より線の特徴
    • 同等サイズなら許容電流が小さい
    • 柔軟性が高い
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単線とより線の接続で悩むポイント

電線の接続には、圧着スリーブなどを使用することが多いです。基本的には、単線同士やより線同士の接続を想定されています。

これは前述の心線の特徴から、異なる心線同士は接続する可能性が低いからと思われます。しかし実際の現場では、単線とより線を接続しなければいけない時があります。

電線同士を接続する圧着スリーブは、単線同士ならリングスリーブ(E形スリーブ)、より線同士ならP形又はB形スリーブを使用します。これは周知の事実かと思います。

しかし異なる心線同士では、どの様な接続方法が正しいのでしょうか。これについては意外と知られておらず、悩む方も多い様です。

電線同士の接続を正しくしないと、火災などの原因となるので注意が必要です。

リングスリーブはイマイチ

圧着端子として一般的なのがリングスリーブかと思います。

リングスリーブは基本的には単線用です。しかし大手メーカーのニチフのカタログでは電線の組合せ表があり、より線も記載されているので、混在させても問題ないと判断されている人もいるでしょう。

ですが、この電線の組合せ表はJISに基づくものです。JIS C 2806の試験では、単線とより線の組合せはありません。あくまでも単線同士かより線同士です。

よってリングスリーブでの、単線とより線の混在は不適切と私は判断しています。

※0.75㎟と1.6㎜を特小で圧着するのは例外です。

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単線とより線の接続方法

ここからは、単線とより線を接続する方法をいくつか紹介します。

現場の状況に応じて、使い分けて下さい。

①端子台【オススメ度★】

1番確実なのは、端子台で接続することです。

端子台の上下で接続したり、渡り線で接続することも可能です。しかし端子台が必要なので、スペースが必要です。

分電盤内などで、既設の端子台がある場合には有効な方法です。

使用できる状況が限られるので、オススメ度は★です。

②B形圧着スリーブ【オススメ度★★】

B形圧着スリーブは、基本的により線用の圧着スリーブです。ですが、単線にも使用可能です。

圧着スリーブの大手メーカーのニチフの製品では、カタログにも使用可能な単線のサイズが記載されています。

B形スリーブは直線的な接続になるので、単線側もより線側も同等サイズでないと使用できません。

また単線とより線はサイズ表記が違うので、使用するサイズには注意しましょう。単線とより線のサイズの換算については、こちらの記事をご覧下さい。

省スペースで施工できるのでオススメです。しかし同等サイズでしか接続できないので、オススメ度は★★です。

③ワンタッチコネクタ【オススメ度★★★】

単線とより線の接続にオススメなのが、WAGOから発売されているワンタッチコネクターWLRです。

ワンタッチコネクターは、最近の電線の接続方法の1つである差込コネクターの進化版と言える製品です。差込コネクターは単線しか使用できませんが、ワンタッチコネクターであれば混在での使用が可能です。

ワンタッチコネクターWLRは内線規程記載工法やJIS規格適合と、安全に使用可能です。

最大の特徴は、1つのコネクターで対応できる電線サイズの幅広さです。

WLRで単線なら0.5〜2.0mm、より線なら0.2〜3.5m㎡のサイズをカバーできます。またワンサイズ大きいWFR-Lなら、更に大きいサイズの電線も対応可能です。

これ1つ持っておけば、大体の状況に対応できるでしょう。価格が他に比べて高いので常用はおすすめしませんが、緊急用でストックしておくと良いですね。

リングスリーブやB形圧着スリーブのように、サイズを考えて使わなくていいので汎用性が高いですね。また圧着工具が不要な点もポイントが高いです。

汎用性の高さからオススメ度は★★★です。

まとめ

  • 電線同士の接続は、正しくしないと危険
  • リングスリーブやB形圧着スリーブで単線とより線の接続は可能
  • オススメはWAGOのワンタッチコネクター

単線とより線の接続は基本的には無いですが、全くないかというとそうではありません。また電線の接続は誤った方法をとると、火災などの原因になってしまいます。必ず正しい接続が求められます。

確実に正しい接続をしましょう。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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