どうもじんでんです。今回は電線のサイズについてのお話です。
単線とより線とは?
電気工事などで使われる電線には、大きく2つの種類に分ける事ができます。それは導体が単線かより線かの2種類です。
単線とは…導体が1本で構成されているものです。特徴は頑丈で、幹線などに多く用いられます。身近なものだとVVFケーブルの導体です。
より線とは…導体が複数の導体を撚って構成されているものです。特徴は柔軟性が高い事です。
電線のサイズの単位
電線にはサイズがあり、許容電流などに影響してきます。
そのサイズに注意点があります。それは単線とより線では単位が違うのです。
- 単線は「㎜」
- より線は「㎟」又は「sq」
単線は導体の直径で、より線は導体の断面積で表されています。これにより単純に数字だけでは比較ができません。
サイズの変換
例えばVVFケーブルの1.6㎜は単線で「㎟」に変換するとどうなるでしょう。
数学の問題になりますが、円の面積は「半径×半径×3.14」になります。1.6㎜は直径ですので、半径は0.8㎜になります。
これらより「0.8×0.8×3.14=2.0096」になり約2㎟となります。
なぜ変換が必要なの?
サイズの変換は、電線同士の圧着接続や圧着端子の取付時に必要になります。
稀に単線に丸形端子をつけたり、単線とより線を相互に接続しなければいけない場合があります。もちろん、そうならないように施工できれば一番いいです。
丸形端子などはより線への取付を基本としているので、サイズもより線の「㎟」になっています。VVFケーブルの1.6㎜に丸形端子を付けようと思えば、先の変換で2㎟になるのでそれに適合するものをつけましょう。
他にも圧着スリーブのP形やB形もサイズは「㎟」です。E形(リングスリーブ)は「㎜」になります。状況によりサイズを変換してキチンと圧着接続しましょう。
サイズ変換の一覧表
単線サイズ | ㎟換算 |
1.6㎜ | 2.0㎟ |
2.0㎜ | 3.1㎟ |
2.6㎜ | 5.3㎟ |
よく使用するサイズを一覧表にしてみました。参考になればと思います。
※小数点第一位でまでで切り捨てています。
まとめ
- 単線のサイズは導体の直径で、単位は「㎜」
- より線のサイズは導体の断面積で、単位は「㎟」
- 「㎜」→「㎟」は「半径×半径×3.14」で変換する
今回は電線サイズの単線、より線のサイズについて記事にしました。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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