相回転ってなに?

高圧受電設備
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相回転とは?

どうもじんでんです。今回は相回転について記事にしました。

動力回路といわれる3相3線式回路には相回転というものが存在します。「相順」なんて言い方もします。

動力回路にはR相・S相・T相と3本の線があり、それの順番により相回転が変わります。

相回転は主にモーターの回転に影響します。正相なら正回転、逆相なら逆回転します。モーターであれば逆回転するだけで済みますが、逆相で動作させると故障するものもあります。

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正相と逆相

三相交流回路はR相・S相・T相で位相が120°ずつズレています。これの向きの違いで、「正相」と「逆相」に分かれます。

R相を0°とした場合にS相が遅れ120°、T相が遅れ240°だとします。

この時の「R相→S相→T相」の順を「正相」と言います。「R相→T相→S相」の順を「逆相」と言います。

ちなみに「R相→S相→T相」だけでなく「S相→T相→R相」、「T相→R相→S相」の順でも正相となります。順と言うよりは、どの相からどの相に向いているかというのが大事になります。逆相も同じで「R相→T相→S相」だけでなく「T相→S相→R相」、「S相→R相→T相」の順でも逆相となります。

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相回転を変えるには?

相回転には正相逆相があると言いましたが、なぜ変わるのでしょうか?

まず始めに、通常は三相交流回路では左から見て「R相・S相・T相」で電線の色は「赤・白・青」となっています。

次に相回転を変えるには、3本の線の内の2本を入れ替える事で変えることができます。

例えばブレーカーの一次側で左から「R相・S相・T相」で正相だとします。何かの理由でR相とT相を入れ替わり、左から「T相・S相・R相」になったとします。この時のブレーカー二次側では左から見て逆相になります。

このようにどこかで線が入れ替わると相回転が変わります。電気は発電所〜変電所〜受電所〜変圧器〜分電盤〜機器と多くの接続点があります。これのどこか1箇所でも入れ替われば、相回転が変わります。

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相回転で気を付けること

相回転はいくつか気をつけるべき事があります。相回転相回転計という測定器を使用して確認する事ができます。それを使用して次からの事に注意しましょう。

相回転を間違えたらどうなるの?

基本的には三相交流が必要な機器は、正相で正常に動作するようになっています。

逆相で接続すると、動作しないや最悪の場合は故障します。故障を防ぐ為に逆相リレーで、逆相ならば電源が入らないようにしてあるものもあります。

工事の時は要注意!

高圧受電設備の工事などがある時は注意が必要です。引込みケーブルや変圧器、低圧ブレーカーなどを取替える際は、事前に現状の相回転を確認しておく必要があります。理想は正相で受電し、正相で低圧回路を送り出すのが良いです。しかし逆相で受電し正相で送り出したり、受電も送り出しも逆相などの場合があります。

なので計器用変圧器(VT)があればテスト端子や、ブレーカーにて相回転を事前に確認しておきましょう。そして工事後には送電前に相回転を確認して、工事前と変化がないかを確認して送電しましょう。

現状が逆相で、工事の時に正相にしたいと思う方もいるかもしれません。しかしあまりそれはおススメできません。逆相で送り出しているということは現場の分電盤などで正相になるようになど、どこかで電線を入れ替えて正相にしてあるはずです。高圧受電設備での受電の相回転を変えてしまえば、送り出しでまた変えてあげないと結果的に逆相になってしまいます。そうなると送り出しの電線が左から「青・白・赤」とまたおかしくなってしまいます。なので現状のままの方がトラブルが減ります。

新設の時はどうしたらいい?

新設の場合にブレーカーで逆相の場合は、引込みケーブルなどで入れ替えて正相になるようにした方がいいでしょう。高圧回路から正相にしておけば、余計なトラブルが減ります。

この時の高圧ケーブルでの入れ替えは赤相と青相にしましょう。原理的にはどれを入れ替えても相回転は変わりますが、白相が真ん中でないと気持ちが悪いです。気持ちの問題なので絶対にダメではありません。

しかし低圧側での入れ替えなら必ず白相は真ん中にくるようにしましょう。それは真ん中の相は接地されているので、これが変わるとトラブルの原因になります。

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まとめ

  • 相回転はモーターなどの回転方向に影響する
  • 正相と逆相がある
  • 機器は通常、正相で正常に動作するように作られている
  • 相回転を間違えると、電源が入らなかったり故障する場合がある
  • 相回転を変えるには、3本の内どれか2本を入れ替えると変わる
  • 工事の時は現状の相回転から変わらないように注意する
  • 新設時は可能な限り高圧側で調整して正相になるようにした方が良い

相回転を間違えれば機器を壊す可能性があります。特に工事の時は入れ替わりが無いように注意しましょう。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

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