【レビュー】六角軸ビット方式でヘッドが短いドリルドライバー!Panasonicの充電ドリルドライバーEZ1DD2

充電ドリルドライバーEZ1DD2のアイキャッチ 工具
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どうもじんでんです。ビット方式のドリルドライバーを探していませんか?

プロ向けのドリルドライバーの殆どが、キーレスチャック方式を採用しています。これはドリルでの使用を想定しているので、丸軸のドリルビットに対応する為です。

しかし最近では六角軸のドリルビットも普及しており、ドリルチャック方式でなくてもいい状況です。

そんな中、パナソニックよりビット方式を採用した充電式のドリルドライバーが登場しました。今回はPanasonicの充電ドリルドライバーEZ1DD2をレビューします。

Panasonicの充電ドリルドライバーEZ1DD2

Panasonic(パナソニック)の電動工具ブランドEXENA(エグゼナ)のP seriesより、新たにドリルドライバーとしてEZ1DD2が発売されました。

パナソニックの電動工具は一般的にはあまり有名ではありませんが、電気工事士などには根強い人気があります。パナソニックはコンセントなどの電材を発売しているので、電気工事向けの電動工具を発売しています。

私も電動工具はパナソニックを愛用しています。

ドリルドライバーは各社とも性能的には成熟しきっており、差別化が難しい製品です。しかし紹介するEZ1DD2は他にはない特徴があります。

詳しくは後述しますが、他にはないおすすめのドリルドライバーです。

EZ1DD2をおすすめする人はこんな人です。

  • ビット式のドリルドライバーを探している人
  • 狭いところや隅など際どい箇所に穴を開けたい人
  • 電気工事向けのドリルドライバーが欲しい人

総合評価

製品名充電ドリルドライバーEZ1DD2
総合おすすめ度4.2
EZ1DD2のおすすめ度
項目評価備考
サイズ5.0ヘッドが短い
重量4.0重量は平均的で問題なし
操作性3.0回転数やトルクの調整は慣れが必要
付属品 5.0アタッチメントで作業の幅が広がる
収納ケースもいい
性能4.0平均的な性能
EZ1DD2の総合評価

※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。

スペック

製品名充電ドリルドライバーEZ1DD2
最大締付トルク18V-高速モード 約11N・m
18V-低速モード 約30N・m
14.4V-高速モード 約10N・m
14.4V-低速モード 約29N・m
回転数18V-高速モード 70~1800min-1
18V-低速モード 20~530min-1
14.4V-高速モード 70~1450min-1
14.4V-低速モード 20~430min-1
クラッチ作動トルク18V-高速モード 約3~7N・m
18V-低速モード 約3~18N・m
14.4V-高速モード 約3~7N・m
14.4V-低速モード 約3~17N・m
サイズ133×253×64㎜ ※18V-5.0Ahのバッテリー装着時
重量約1.75kg ※18V-5.0Ahのバッテリー装着時
適合バッテリーEZ9L41 EZ9L42 EZ9L44 EZ9L45
EZ9L46 EZ9L47 EZ9L48 EZ9L50
EZ9L51 EZ9L53 EZ9L54
EZ1DD2のスペック

※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。

内容物

  • 本体 EZ1DD2X (引掛フック含む)
  • バッテリー EZ9L54 ×2 (電池カバー含む)
  • 収納ケース EZ9K03
  • 充電器 EZ0L81

※18V 5.0Ah(LJタイプ)電池セット品のEZ1DD2J18Dの内容物です。本体のみでは内容物は違いますのでご注意ください。

六角軸ビット方式でヘッドが短い

EZ1DD2の最大の特徴は、六角軸ビット方式を採用している点です。

充電ドリルドライバーEZ1DD2のビット

多くのプロ向けモデルのドリルドライバーは、キーレスチャック方式となっています。これはドリルビットは丸軸であることが多いからです。

しかし最近は六角軸のドリルビットも多く発売されており、六角軸ビットでも問題ありません。

六角軸ビット方式であることで、ヘッドが短くなるメリットがあります。EZ1DD2は、ヘッドが134mmと短いのがポイントです。

実際に触ると、とても短いと感じました。ヘッドが短いことにより、狭い所などで威力を発揮するでしょう。

ビット方式なので、ビットの取替が簡単で早く良いですね。キーレスチャック方式だとビットの取替が煩わしいので、これもビット方式がいいポイントです。

また丸軸ビットだとドリルビットが緩んで回転してしまう問題がありました。六角軸ならこの問題を解決してくれます。

あまりない六角軸ビット方式のドリルドライバーですが、現在ではメリットばかりでおすすめです。しかし精度に関しては、六角軸ビット方式は劣ります。かなりの精度が求められる場合は、チャック方式が良いでしょう。

純正アタッチメントでチャック式にもなる

ビット方式を採用しているEZ1DD2ですが、作業によっては丸軸のビットを使用した場面が出てきます。また精度が求められる時は、六角軸ビットだと若干の軸ブレが気になります。

そんな時は市販のドリルチャックを使用しても良いですが、社外品なので軸ブレなど安定性が心配です。

EZ1DD2には、純正のキーレスチャックアタッチメントEZ9HX504が用意されています。装着してみたところ、元からキーレスチャック方式と思えるほどの安定した使用感です。社外品では実現できない信頼性があります。

充電ドリルドライバーEZ1DD2のキーレスチャックアタッチメントEZ9HX50との組み合わせ

キイレスチャックアタッチメントEZ9HX504は別売りとなっていますが、一緒に購入しておくのがおすすめです。

セット販売がないのが残念なポイントですね。是非、セットで販売して欲しいものです。

アタッチメント対応で様々な状況に対応

EZ1DD2はATTACH8(アタッチエイト)に対応しています。

ATTACH8は様々なアタッチメントにより、パワーアップさせることができるオプションです。またインパクトドライバーEZ1PD1と共通となっており、付け替えて使用できます。

現在、ATTACH8は5種類が発売されています。

  • アングルアタッチメント
  • スミ打ちアタッチメント
  • キーレスチャックアタッチメント
  • ケーブルカッターアタッチメント
  • 圧着アタッチメント※EZ1DD2では使用できません。

EZ1DD2ではキーレスチャックアタッチメントはもちろんですが、アングルアタッチメントやスミ打ちアタッチメントもあると様々な状況に対応できます。

圧着アタッチメントは装着できますが、正常に使用できないので非対応となっているのでご注意下さい。

電気工事向けの機能

EZ1DD2はパナソニック製だけあって、電気工事向けに設計されています。

その中の1つとして、タップモードがあります。

タップモードはタップ立て作業に便利な機能となっており、「AUTO切粉切り用」と「タップさらい用」が用意されています。

どちらも正転逆転スイッチを触らずに、トリガー操作だけで正転逆転が自動で切り替わります。

トリガー操作だけで良いので便利な機能です。

その他

ここからはその他のポイントを紹介します。

基本機能はもちろん搭載

最近のドリルドライバーの標準的な機能は搭載しています。

  • 細やかなトルク、回転数調整が可能
  • ライト付き
  • 引掛フック付き
  • IP56に試験合格で防塵・耐水設計

このように便利な機能は、一通り搭載しています。

Dual対応

EZ1PD1はパナソニックの電動工具の特徴である、Dualに対応しています。Dualは18Vバッテリーも14.4Vバッテリーも使える電動工具を指します。

負荷が要求されない作業では、昔から使用している14.4Vバッテリーを有効活用できるので良いですね。このDual機能は、パナソニックの電動工具をおすすめできる1つのポイントです。

予備ビットを収納できる

EZ1PD1の便利な機能として、本体底面にビットの収納場所が設けられています。この場所には65mmのビットを2本収納できます。

折れたりした時の為に、予備を本体に保管できるのは良いですね。

ちなみにプラスビットなどの細いビットであれば、65㎜を超えていてもバッテリーと干渉せずに収納できます。

充電ドリルドライバーEZ1DD2のビットホルダー

ケースの収納がたっぷり

EZ1PD1のセット品を購入すると、収納ケースEZ9K03が付属します。ケース内には、本体や充電器、バッテリー2個が収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1の収納ケース内部

※上記写真に収納しているのは、インパクトドライバーEZ1PD1です。今回のEZ1DD2とは違いますが、ケースは同じです。

またケースの天面には別空間で、ビットなどを収納する場所があります。仕切りも豊富で深みがある場所もあり、様々なビット類を収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のケースの収納部

この収納ケース1つで、必要なもの全て収納できて便利です。

収納ケースは単品でも購入可能です。

ケースはインパクトドライバーのEZ1PD1などと共通のものとなっています。

まとめ

  • 六角軸ビット方式でヘッドが短い
  • 他にもメリットがたくさんある
  • アタッチメントでキーレスチャック方式にも対応可能
  • ATTACH8に対応

EZ1DD2は電気工事向けのドリルドライバーといえます。電気工事では様々な場所での作業があります。

そんな時に工具の小ささやアングルアタッチメントなどはとても役に立ちます。狭いところなどで穴あけをする人にはおすすめです。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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