【レビュー】おすすめ検電器!共立電気計器のKEW5711

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どうもじんでんです。あなたは低圧検電器は何を使っていますか?やっぱり定番のHIOKIの3481ですか?検電器って、こだわって選んでいる人が少ないイメージです。しかし製品ごとに特長があり、結構違いがあるものです。

今回、紹介するのは共立電気計器の低圧検電器KEW5711です。KEW5711は、電池が単4形乾電池というのが一番のポイントです。

共立電気の低圧用検電器KEW5711

共立電気計器は日本で初めて、クランプメーターを開発した会社だそうです。種類が多く、私もクランプメーターは共立電気計器のものを使用しています。

そんな共立電気計器は検電器も発売しており、種類も豊富です。数ある共立電気計器の検電器の中でも、今回は低圧検電器のKEW5711を紹介します。

KEW5711は被覆の上からでも検電できる、金属非接触タイプの検電器です。また測定カテゴリーCATにも対応しており、安全に使用できる検電器です。

共立電気計器のKEW5711はこんな人におすすめです。

  • 電源に乾電池を使っている検電器が欲しい人
  • 感度調整を頻繁に変更して使用する人

総合評価

製品名低圧用検電器 KEW5711
総合おすすめ度4.0
KEW5711のおすすめ度
項目評価備考
サイズ2.0他に比べて大きい
性能4.0CAT Ⅳ 600V及びCAT Ⅲ 100Vに対応
表現5.0先端全体が光るのでわかりやすい
音も十分な大きさ
感度調整4.0ボタンで感度を切り替えられる
その他5.0電池が単4形乾電池
KEW5711の総合評価

※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。

スペック

製品名低圧用検電器 KEW5711
電圧Lo低感度 AC90~1000V
Hi高感度 AC20~1000V
周波数50/60Hz
電池単4形乾電池×2本
連続使用時間約10時間
サイズ153×φ20㎜
重量約40g (電池含む)
被覆の上からでも検電可能
常時スタンバイ
CAT対応CAT Ⅳ 600V
CAT Ⅲ 1000V
KEW5711のスペック

※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。

電源が単4形乾電池

共立電気計器のKEW5711の一番のおすすめポイントは、電池が単4形乾電池と言うところです。

「検電器の性能に直接影響しないじゃん」と思われるかもしれませんが、電池の種類は大事なポイントです。

なぜ電池の種類が大事かというと、現場での急な電池切れの時に困るからです。

多くの低圧検電器はボタン電池を採用しています。ボタン電池って種類も多いし、そうそう電池切れするものではないので常備してない事が多いのではないでしょうか?

単3形や単4形の乾電池なら多くの測定器で使用しているので、車にストックを常備している方も多いはずです。また常備していなくても、他の測定器から抜き取ればその場はしのげます。

検電器は自分の命を守る大事な道具ですので、電池が切れて使えないなんて事態は避けたいですよね。

本体サイズが大きい

性能面では特にイマイチな部分はありません。しかし本体のサイズがイマイチです。

電池に単4形を使用しているので仕方ないのかもしれませんが、少し太く感じます。長さや太さがもうひと回りサイズダウンするといいのですが。

低圧検電器は常に携行するものなので、理想は作業服に肩のペン差しに入るくらいが良いですね。

感度調整が簡単

共立電気計器のKEW5711感度の切替が簡単です。

最近の低圧検電器は、被覆の上からでも電圧の有無を確認できるものがあります。しかし感度が良すぎて、どの配線に電圧が有るのか無いのか分からないなんて事があります。

しかしKEW5711は感度の切替が簡単にできて、使い分けができます。

例えば作業場所全体が停電している場合では高感度モードに設定し、電圧があれば少し離れていても検知するので安全です。低感度モードは近くに充電部があるが対象の1回路のみの停電作業で、確実にその回路が無電圧と確認するのに使えます。

切替方法は緑のスイッチを少し長押しするだけです。切り替わると音と光で教えてくれるので、簡単に確認できます。

低圧用検電器で人気のHIOKIの3481は、感度調整にカバーを開けて精密ドライバーで回す必要があります。これと比べるとKEW5711がどれだけ簡単に感度調整できるかが分かります。

ただしKEW5711は、細かい感度調整はできないので注意です。

常時スタンバイタイプ

共立電気計器のKEW5711常時スタンバイタイプの検電器です。

常時スタンバイタイプは、電源のON/OFFがなく常に電圧があれば音と光で知らせてくれます。これも大事なポイントで、検電したのに電源を入れ忘れて無電圧と勘違いしたなんて事態を避けることができます。

HIOKIの3481は常時スタンバイタイプではないので、電源の入れ忘れのリスクがあります。

あとちょっとしたポイントですが、検電器の先にライトがついています。停電しての作業では暗い状態での作業もあるので、ライトで検電器の先が照らされキチンと接触しているか確認できます。

常に携帯している検電器にライトがついていると、ふとした時に簡易照明として使用できるのでおすすめです。

まとめ

  • 電池が単4形乾電池なので、電池切れの時も安心。
  • 電源のON/OFFがなく、入れ忘れによる誤認がない。
  • 感度切替が簡単。
  • 本体が少し大きい。

著名なメーカーの検電器で、電源に乾電池を採用しているものは多くありません。私はKEW5711しか見つけることができませんでした。

検電器に限らず計測器の電池は、入手性が良いものがいいですね。また今後は、内蔵バッテリー式なんかも登場するかもしれません。性能に直接は影響しませんが、使い勝手という意味では重要なポイントです。

検電器の選び方やおすすめについては、こちらの記事を読んで下さい。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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