どうもじんでんです。今回は自動点滅器についてまとめました。自動点滅器は外灯や看板照明のスイッチとして利用され、よく設置されている機器です。
自動点滅器とは?
自動点滅器とは、明るさにより自動で接点が動作するスイッチです。「AS」や「EEスイッチ」とも呼ばれます。
「AS」は「Auto Switch」の略称だと思います。これについては正確な情報が無かったので、参考程度にして下さい。何か情報をご存じの方は、教えて頂けるとありがたいです。
「EEスイッチ」はパナソニックの自動点滅器の商品名ですが、それが自動点滅器の総称として呼ぶ人もいます。ちなみに「EEスイッチ」は「Electric Eye(電気の目)スイッチ」の略称です。
自動点滅器は、明るければ接点が「開」で暗くなると自動で接点が「閉」となるスイッチです。
外灯や看板照明等の自動点灯スイッチとして利用されます。
種類
自動点滅器には、動作照度により種類が分かれています。これはJISによって定められています。
用途や設置場所によって使い分けが必要です。誤って選定すると、思った通りの動作をしない場合があります。
区分 | 点灯照度 | 消灯照度 | 寿命 | 用途 | 方式 |
JIS1P形 | 10~80㏓ | 点灯照度の5倍以下 | 一般形 | 一般用途 | 熱動継電器 方式 |
JIS1L形 | 10~80㏓ | 点灯照度の5倍以下 | 長寿命形 | 一般用途 | 電子式 |
JIS2形 | 50~100㏓ | 点灯照度の1倍以下 | 長寿命形 | 道路照明に最適 早めに点灯し早めに消灯する | 電子式 |
JIS3形 | 5~20㏓ | 点灯照度の2.5倍以下 | 長寿命形 | 物陰など日中でも暗い場所に最適 遅く点灯し早く消灯するので省エネ | 電子式 |
利用法
自動点滅器は、照明の自動スイッチとして利用されます。多くは外灯や看板照明に利用されます。
自動点滅器単体でON-OFFする事もありますが、タイムスイッチと併せて設置し照度と時刻で照明のON-OFFを制御する事もあります。
道路の外灯等の夜間は常に点灯してほしい場合は、自動点滅器のみで問題なく運用できます。しかし駐車場の照明や店舗の看板照明等は、深夜に点灯していると問題がある場合があります。そこでタイムスイッチを利用します。
店舗の看板照明で例を表します。
タイムスイッチの設定を営業時間(10:00~20:00)とします。これにより看板照明は、10:00~20:00の間で暗い時だけ点灯する事になります。こうすることで営業時間後は消灯します。また夜間だけでなく、雨などの天候不良による暗い時も自動で点灯します。
注意事項
自動点滅器の設置には、場所の選定が重要になります。建物等の影響で日陰になる部分に設置すると、明るい時でも充分な照度が得られずに点灯してしまします。また近隣など外部の明かりに影響される箇所に設置すると、いつまで経っても点灯しない不点灯の原因になります。
また受光部の汚れが、誤動作の原因となる場合もあります。定期的な清掃が必要になります。
自動点滅器の配線図
自動点滅器の一般的な配線図を示します。
自動点滅器単体の場合
自動点滅器とタイムスイッチを併用する場合
まとめ
- 自動点滅器は「AS」や「EEスイッチ」とも呼ぶ
- 暗くなったら照明を自動点灯させるスイッチ
- 動作照度により種類が分かれる
- タイムスイッチを併せて利用させることもある
- 設置場所には注意が必要
自動点滅器は屋外の照明のスイッチとしてよく設置されています。また外灯がつかない等のトラブルは、これが原因の事もよくあります。故障により取り替える場合は、種類など選定の間違いが無いようにしましょう。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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