どうもじんでんです。皆さん圧着端子は使いますか?圧着端子は、電線を機器に接続する際に使用しますよね。
そんな圧着端子ですが、適合する電線のサイズや穴のサイズ、端子の形状など様々な要素があります。ホームセンターにいっても無数の種類の圧着端子が販売されています。
プロになれば簡単に選定することができますが、初心者の内は非常に難しいものとなっています。
今回はそんな圧着端子の選び方について解説しています。
圧着端子とは?
圧着端子とは、機器に電線を接続する為に使う電線コネクタの一種です。
専用の工具により、端子と電線の圧力をかけて接続します。専用の圧着工具により、圧着端子を電線に圧力によって接続する行為を圧着と言います。
専用の圧着工具以外で接続すると、接触不良などによる過熱や抜けなどの不良を招きます。必ず、専用の圧着工具を使用しましょう。
圧着工具の選び方や種類はこちらの記事で解説しています。
現在の電線の接続方法として、最もポピュラーな方法となっています。基本的には、より線の電線を機器に接続する目的で使用されます。
圧着端子の選び方【サイズ編】
圧着端子の選び方で、まず基本となるのがサイズの選定です。これはこの後の端子形状の選び方でも、共通する部分があります。
サイズの選び方では2つのサイズについて考える必要があります。
- 電線のサイズ
- 先端のサイズ
それぞれについて詳しく解説します。
また圧着端子には必ず、サイズが刻印されています。サイズの見方を理解することが、選び方にも関係してきます。
圧着端子のサイズの見方については、こちらの記事で解説していますので併せてご覧ください。
電線サイズ
圧着端子には、着けることができる電線サイズが指定されています。この付けることのできる電線サイズを電線抱合範囲といいます。
圧着端子の選び方は、次の様なフローで選ぶことになります。
- 設置する機器が決まる
- 機器の定格電流から電線サイズが決まる
- 電線サイズから電線抱合範囲に適合する圧着端子のサイズを選ぶ
圧着端子のサイズは「㎟」で表記されています。圧着端子が「2」と記載されていれば、基本は2㎟の電線を接続できることとなります。
※2の電線抱合範囲は1.04〜2.63㎟となっているので、電線サイズは1.25㎟も接続できます。
圧着端子は基本的に、より線を対象としています。しかし単線でも使用は可能です。単線に使用する場合は、電線サイズの単位に注意しましょう。
より線の電線サイズは「㎟」なので、そのままで圧着端子のサイズ選定できます。しかし単線の電線サイズは「㎜」です。「㎜」は直径なので、断面積の「㎟」に変換しましょう。
例として単線の1.6㎜は、変換すると2㎟相当です。
電線のより線と単線のサイズの変換についてはこちらの記事で解説しています。
先端のサイズ
圧着端子の先端には、様々な形状があります。R形やY形が一般的かと思います。
その先端も様々なサイズがあります。この圧着端子の先端のサイズの選定は、接続する機器のネジのサイズに合わせて選びます。
先端のサイズは、Φで表し円の内径[㎜]を指しています。サイズの表記が「6」だとすれば、直径6㎜のネジを挿入できるようになっています。6㎜のネジを挿入できるので、圧着端子側の内径は6㎜より大きくなっています。
このように基本的はネジのサイズから、圧着端子の先端のサイズを選定します。ネジ頭はある程度の余裕があるので、圧着端子側のサイズはワンサイズ程度なら大きくても接続できます。
しかし端子台など、端子間にセパレーター(仕切り)がある場合は注意が必要です。圧着端子が大きいと、セパレーター間に入らず接続できません。
また接触面が少なくなるなどの問題から、原則はネジサイズのきっちり合う圧着端子を選びましょう。
圧着端子の選び方【端子形状編】
圧着端子には様々な先端形状があります。一般的なのは、R形やY形ではないでしょうか。
他にも2つ穴があるRD形やより線を単線の様にできる棒端子など、他にも色々とあります。
これらの選び方については、非常に難しいものがあります。それは受け側の端子の形状や施工する状況など様々な要因があるからです。
基本的な選び方としては、接続する機器が指定している場合が多いので、それに従うと良いでしょう。取扱説明書などを参考にしましょう。
何も記載がない場合はR形を使用すると良いでしょう。
R形とY形については、多くの方が使い分けに困っている印象です。実際の現場でも、何かルールに従っているのかよくわからない場合があります。R形端子とY形端子の使い分けについては、こちらの記事で解説しているのでご参照下さい。
まとめ
- 電線サイズから適合する圧着端子のサイズを選定する
- 接続する機器のネジサイズから圧着端子のサイズを選定する
- 端子形状は、接続する機器によって使い分ける
圧着端子は様々な種類があり、選定は非常に難しいものとなっています。沢山の種類があると、見ただけでやる気を無くしますよね。
慣れれば簡単に選定できるようになります。その導入の参考になればと思います。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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