【レビュー】ヘッドが短いインパクトドライバー!Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1

【レビュー】ヘッドが短いインパクトドライバー!Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のアイキャッチ 工具
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どうもじんでんです。あなたはインパクトドライバーを持っていますか?

インパクトドライバーはトルクが強く、ネジ打ちやボルト締めなどの作業に使用する道具です。ペン型インパクトドライバーなど小型なものもありますが、能力には限界がありマルチに使えるインパクトドライバーは18Vクラス以上のものとなります。工事などをするのであれば、1台は18Vクラスのバッテリー式のインパクトドライバーを持っておきたいです。

電動工具はマキタが有名ですが、電気工事業界で人気なメーカーはPanasonicです。Panasonicは電設資材も販売しており、電動工具も電気工事をターゲットとした製品作りがされています。

今回はパナソニックの最新の充電インパクトドライバーを紹介します。

インパクトドライバーの選び方については、こちらの記事で解説しています。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1

数あるインパクトドライバーの中で、今回紹介するのはパナソニックのEZ1PD1です。電動工具のメーカーといえば、一般的にはマキタやハイコーキが有名です。パナソニックはコンセントやブレーカーなどの電設資材を発売しており、その関係か電気工事に向けた電動工具を発売しています。

電気工事界隈に限定すれば、パナソニックはかなりの人気があります。

そんなパナソニックの最新のインパクトドライバーであるEZ1PD1は、新ブランドEXENA(エグゼナ)のP seriesとして発売されました。

インパクトドライバーはこれまでに各メーカーとも進化を重ねてきましたが、近年では性能なども十分に達して差別化が難しい商品でした。

そんな中でEZ1PD1は、他にはない革新的な進化を果たしました。詳しくは後で説明しますが、他の製品には無い特徴を持っています。

EZ1PD1をおすすめできるのはこんな人です。

  • ヘッドの短いインパクトドライバーが欲しい人
  • ビス打ちをメインに使う人
  • 際どい場所にビスを打つ必要がある人

総合評価

製品名充電インパクトドライバーEZ1PD1
総合おすすめ度4.2
EZ1PD1のおすすめ度
項目評価備考
サイズ5.0ヘッドが短い
重量4.0重量が軽い
操作性4.0トリガータイプで扱いやすい
操作パネルも分かりやすい
付属品 5.0アタッチメントで作業の幅が広がる
収納ケースもいい
性能3.0最大トルクは他に比べて小さい
EZ1PD1の総合評価

※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。

スペック

製品名充電インパクトドライバーEZ1PD1
最大締付トルク18V-強モード 155N・m
18V-中モード 120N・m
18V-弱モード 40N・m
14.4V-強モード 140N・m
14.4V-中モード 120N・m
14.4V-弱モード 40N・m
回転数強モード 2700min-1
中モード 1600min-1
弱モード 1000min-1
テクスモード 2700min-1
打撃数強モード 4100min-1
中モード 3100min-1
弱モード 2100min-1
テクスモード 2100min-1
サイズ98×227×59㎜ ※18V-3.0Ahのバッテリー装着時
重量約1.3kg ※18V-3.0Ahのバッテリー装着時
適合バッテリーEZ9L41 EZ9L42 EZ9L44 EZ9L45
EZ9L46 EZ9L47 EZ9L48 EZ9L50
EZ9L51 EZ9L53 EZ9L54
EZ1PD1のスペック

※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。

内容物

  • 本体 EZ1PD1X (引掛フック含む)
  • バッテリー EZ9L53 ×2 (電池カバー含む)
  • 収納ケース EZ9K03
  • 充電器 EZ0L81

※18V 3.0Ah(PNタイプ)電池セット品のEZ1PD1N18Dの内容物です。本体のみ、他セット品では内容物は違いますのでご注意ください。

ヘッドが短い

パナソニックのEZ1PD1の最大の特徴は、ヘッドの短さです。なんと98mmしかありません。このヘッドの短さは、2021年6月1日時点で国内メーカー14.4V及び18Vクラスで業界最短です。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のヘッド

ヘッドが短いことで、多くのメリットがあります。

まずは狭い場所にもヘッドが入ることでしょう。これまでのインパクトドライバーでは、ヘッドが長く作業不可能だった場所があります。

そんな時、これまではL型アダプターやフレキシブルシャフトを使って作業しないといけない場所も、EZ1PD1なら本体で直接、作業することができるかもしれません。やはりアダプターでの作業はどうしても安定性にかけるので、本体のみでできるのは良いですね。

ヘッドが短いことで先端からの距離が近くなるので、狙いやすいのもヘッドが短いことのメリットです。

また本体重量も軽くなっています。18Vの5Ahのバッテリーを装着しても1.5kgと、従来製品より200gも軽量化されています。工具は軽いに越したことはないですね。

最大トルクは小さい

ヘッドが短いのがEZ1PD1の特徴ですが、これにより1つ大きなデメリットも抱えています。

それは最大トルクが小さいことです。EZ1PD1のトルクは、18Vバッテリー使用で最大・155N・mです。

同じパナソニックの充電インパクトドライバーのEZ76A1は、18Vバッテリー使用で最大170N・mです。このようにEZ1PD1はトルクが小さいというデメリットがあります。

また取説で過度なボルト作業は控えて下さいとの記載があります。ネジ打ちを基本とした設計のようです。適応用途を見ると、普通ボルトでM6〜M14と小さいボルト締め作業は可能です。

なので太いボルト締めがメインの人にはおすすめできません。

アタッチメントで様々に作業に対応

パナソニックのEZ1PD1の2つ目の特徴として専用アタッチメントにより、様々な作業を可能としています。ATTACH8(アタッチエイト)と命名されたアタッチメントで、1台のインパクトドライバーで様々な作業を可能にします。

ATTACH8(アタッチエイト)の第1弾として、2つのアタッチメントが発売されています。今後も様々なアタッチメントが発売される予定です。

  • スミ打ちアタッチメント
  • アングルアタッチメント

この2つのアタッチメントの機能としては、これまでもビットアダプターとして市販品が各メーカーから発売されていたものと同等です。市販品はビットアダプターの1種類だったので、トルクの制限や安定性などの不便さがありました。

しかし純正の専用のアタッチとすることで、安定性や性能が大幅に向上しています。またアタッチメントは8方向に自在に取り付けが可能なので、様々な状況に対応できます。

スミ打ちアタッチメント

スミ打ちアタッチメントEZ9HX500は、先端をヘッドの中心から上部寄りに移動させるアタッチメントです。

壁や天井際など、ヘッドが邪魔して打ちたい場所に打てない場所に使用します。

注意事項として、スミ打ちアタッチメントを使用する場合は適応用途がネジ作業のみとなります。ボルト作業は書かれていないので注意しましょう。

アングルアタッチメント

アングルアタッチメントEZ9HX501は、先端を90°曲げるアタッチメントです。

ヘッドが入らない隙間にも入れることができ、ネジ締めがおこなえます。

注意事項として、アングルアタッチメントを使用する場合は適応用途がネジ作業のみとなります。ボルト作業は書かれていないので注意しましょう。

その他

ここからはパナソニックのEZ1PD1のその他のポイントを紹介します。

基本機能はもちろん搭載

最近のインパクトドライバーの標準的な機能は搭載しています。

  • 打撃モードの変更可能
  • テクス用モードあり
  • ライト付き
  • 引掛フック付き
  • IP56に試験合格で防塵・耐水設計

このように便利な機能は、一通り搭載しています。

Dual対応

EZ1PD1は最近のパナソニックの電動工具の特徴である、Dualに対応しています。Dualは18Vバッテリーも14.4Vバッテリーも使える電動工具を指します。

負荷が要求されない作業では、昔から使用している14.4Vバッテリーを有効活用できるので良いですね。このDual機能は、パナソニックの電動工具をおすすめできる1つのポイントです。

予備ビットを収納できる

EZ1PD1の便利な機能として、本体底面にビットの収納場所が設けられています。この場所には65㎜のビットを2本収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のビット収納部

折れたりした時の為に、予備を本体に保管できるのは良いですね。

ちなみにプラスビットなどの細いビットであれば、65㎜を超えていてもバッテリーと干渉せずに収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のビット収納状態

ケースの収納がたっぷり

EZ1PD1のセット品を購入すると、収納ケースが付属します。ケース内には、本体や充電器、バッテリー2個が収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1の収納ケース内部

またケースの天面には別空間で、ビットなどを収納する場所があります。仕切りも豊富で深みがある場所もあり、様々なビット類を収納できます。

Panasonicの充電インパクトドライバーEZ1PD1のケースの収納部

この収納ケース1つで、必要なもの全て収納できて便利です。

収納ケースは単品でも購入可能です。

まとめ

  • ヘッドが業界最短
  • アタッチメントにより様々な作業に対応
  • トルクは他に比べて小さく、ボルト締めには不向き

パナソニックのEZ1PD1は、とてもこれまでのインパクトドライバーにはないユニークな製品です。

インパクトドライバーでの作業が難しかった場面では、大いに活躍するでしょう。プロ向けの製品なので、性能は申し分なしです。またATTACH8の今後の展開にも期待です。

電気工事や設備工事で活躍すること間違いなしです。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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