どうもじんでんです。あなたは電ドラボールを持っていますか? 電ドラボールは、超が付く人気工具ですよね。
そんな電ドラボールは登場してから数年経ち、バリエーションも登場して様々な種類が登場しました。これから買おうと思っている人は、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
同じ電ドラボールでも、種類によっては用途が全然違ってきます。
せっかく購入するのに失敗したく無いですよね。この記事では、電ドラボールの種類や特徴、用途について紹介します。
電ドラボールとは?
電ドラボールとは、ベッセルより発売されている小型の電動ドライバーの一種です。
電ドラボールは小型電動ドライバー
電動ドライバーには色々な種類がありますが、電ドラボールは小型電動ドライバーに属します。
小型電動ドライバーは小型で扱いやすいのが特徴ですが、トルクが小さくあくまでも手回しの補助的な使い方をします。
ベッセルと言えば、ドライバーやビットなど数多くの工具を発売しているメーカーです。私も色々なベッセル商品を使っています。
そんなベッセルから発売された電ドラボールは、普通の手回しドライバーとほぼ同じサイズで電動化するという革新的な工具です。これまでにない工具で、その便利さから発売当初は売り切れが続出し、高額で転売されるほどでした。
人気の要因は次のものが挙げられます。
大型の電動ドライバーに比べるとパワーは物足りませんが、逆にパワーをそこまで必要としない作業では、簡単に素早くネジを回すことができます。
ビットに対応
また先端はビットに対応し、市販の六角対辺6.35mmの様々なビットを装着できます。これによりプラスネジだけではなく、様々なネジに対応できます。
電ドラボールをさらに便利に使えるおすすめビットをこちらの記事で紹介しています。併せてご覧ください。
他メーカーの小型電動ドライバー
電ドラボールが発売されて以降、他のメーカーからも同じコンセプトの小型電動ドライバーが発売されました。
電ドラボールがあまりにも人気で有名だった為、この様な小型電動ドライバーの総称が電ドラボールと呼ばれるほどです。しかし電ドラボールはあくまでも、ベッセルの商品名なのでご注意下さい。
ベッセルの電ドラボール以外では、パナソニックのminQuもおすすめです。電ドラボールとminQuの比較はこちらの記事をご覧ください。
この記事では、ベッセルの電ドラボールにのみに焦点を当てて比較していきます。
電ドラボールの種類【2024年最新】
電ドラボールは2024年5月現在で、3つの種類が発売されています。
それぞれについて簡単に紹介します。
電ドラボール
電ドラボールNo.220USB-1は、元祖電ドラボールとも言える1番初めに発売されたモデルです。最も売れている電ドラボールとも言えます。
現在でも現役で発売されており、機能的に不満がない人にはおすすめです。
価格的には最も安いです。また限定品ではありますが、様々なカラーバリエーションが存在します。人とは違うものが欲しい人にはおススメです。
また2023年4月4日より、ビットや充電ケーブルなどの付属品を同梱しない、本体のみのバージョンも発売されました。買い増しに適したモデルですね。
電ドラボールハイスピード
電ドラボールハイスピードNo.220USB-S1は、電ドラボールの初のバリエーションとして登場したモデルです。
電ドラボールは小型な本体の為、回転が遅いというデメリットがありました。その回転スピードを従来の4倍速にしたのが、電ドラボールハイスピードです。
しかし回転数が向上している反面、トルクが低下しています。使用用途を選びますが、早い回転を求める人におすすめです。
電ドラボールハイスピード№220USB-S1の詳細レビューは、こちらの記事をご覧ください。
電ドラボールプラス
電ドラボールプラスNo.220USB-P1は、初代電ドラボールの進化版として登場したモデルです。
電ドラボールは用途によって、トルクが強すぎるというデメリットがあります。しかし電ドラボールハイスピードでは、逆にトルクが弱すぎる面もあります。
そんな弱点を電ドラボールプラスは解決します。
トルクを3段階で切り替えることができ、状況に応じて適切なトルクで締め付けられます。また充電端子がUSB Type-Cに対応するなど、様々な点でパワーアップしています。
これから電ドラボールを買おうと思っている人におすすめです。
電ドラボールプラス№220USB-P1の詳細レビューは、こちらの記事をご覧ください。
電ドラボールの比較
先ほど紹介した3種類の電ドラボールを様々な観点で比較していきます。どれも特徴があり、同じ電ドラボールシリーズですが大きな違いがあります。
自分に合ったものを選びましょう。
性能比較
電ドラボールを含む、電動ドライバーの性能で大事な要素はトルクです。
トルクとは、どれだけの力で締め付ける事ができるかの指標です。トルクの値が大きいほどパワーが強く、より長いビスや太いボルトを締め付ける事ができます。
また回転数が大きいほど、早くネジを回すことができます。
各電ドラボールの性能を表にまとめました。
製品名 | モード | 回転数[min-1] | トルク[N・m] |
---|---|---|---|
電ドラボール | – | 280 | 2.0 |
電ドラボール ハイスピード | – | 1200 | 0.4 |
電ドラボール プラス | トルク低モード | 280 | 1.2 |
トルク中モード | 340 | 1.6 | |
トルク高モード | 400 | 2.0 |
しかしトルクが大きい方が良いかというと、そうではありません。
電ドラボールの様な、小型電動ドライバーは用途が限られています。強すぎると扱いが難しく、弱すぎると使い物になりません。また要求されるトルクも作業により、大きく異なります。
大まかにそれぞれのおすすめする用途をまとめました。
- 電ドラボール…木材に小さいネジを留める作業に最適
- 電ドラボールハイスピード…端子台などのネジ受けがある作業に最適
- 電ドラボールプラス…用途に幅がある場合に最適
電ドラボールプラスはトルクの切り替えができるので、使用できる作業に幅があります。とりあえず1本持っておきたい場合などは、電ドラボールプラスを選ぶと良いでしょう。
用途が決まっている場合は、用途に合わせて選びましょう。
サイズ比較
電ドラボールは、手回しドライバーと同じ感覚で使えることが大きなメリットです。その為に、形状もドライバーに非常によく似ています。
ドライバーの使いやすさは、サイズ感に左右されます。全長が変わったりすると、違和感を感じて扱いにくいと感じてしまいます。
各電ドラボールのサイズを表にまとめました。
製品名 | 太さ[㎜] | 全長[㎜] |
---|---|---|
電ドラボール | Φ45 | 140 |
電ドラボール ハイスピード | Φ45 | 140 |
電ドラボール プラス | Φ45 | 147 |
サイズを比べると、握る部分の太さはどれも同じです。しかし全長は、電ドラボールプラスが僅かに長いです。個人的には、気にならない範囲でした。
また電ドラボールはビットを装着して使用するので、使用するビットの長さにも影響されます。逆に言えば、使用するビットの長さを変えることで使用感を調整できます。
重量比較
電ドラボールの様に、常に携帯するような工具は重量も大事です。特に電動工具は重くなりがちなので、便利な反面で重荷になることもあります。なるべく軽いモデルを選びたいですね。
各電ラボールの重量を表にまとめました。
製品名 | 重量[g] |
---|---|
電ドラボール | 160 |
電ドラボール ハイスピード | 160 |
電ドラボール プラス | 170 |
結果から言うと、重量の差はほとんど無いと言っていいでしょう。電ドラボールプラスは他に比べて10g重いですが、個人的な感覚では問題ない範囲でした。
操作性比較
電ドラボールは正転、逆転をボタン1つで操作可能です。ボタンを奥にスライドすると正転し、手前にスライドすると逆転します。
この操作方法は、どのモデルも共通しています。操作性では、優劣はありません。
付加機能比較
ここからは、電ドラボールの各モデルのちょっとした違いについて比較します。
製品名 | 充電端子 | 落下防止コード取付穴 |
---|---|---|
電ドラボール | Micro-USB | なし |
電ドラボール ハイスピード | Micro-USB | なし |
電ドラボール プラス | USB Type-C | あり |
まずは充電端子についてです。電ドラボールは、本体にバッテリーを内蔵しており、直接充電して使用します。その充電端子は汎用性が高いUSB端子を採用していますが、モデルにより若干の違いがあります。
最新の電ドラボールプラスは、USB Type-Cを採用しているのでポイントが高いですね。
また電ドラボールプラスには、落下防止コードを取り付けられる様になっています。作業場所によっては、工具には落下防止コードの取付が必須となっている場所もあるでしょう。
そんな現場で使用するなら、電ドラボールプラス一択ですね。
総合評価
最後に各電ドラボールの総合的な評価をしたいと思います。下記の表にまとめました。
製品名 | おすすめ度 | ポイント | リンク |
---|---|---|---|
電ドラボール | メリットは価格のみ 性能的にはプラスを選んだ方が良い | – | |
電ドラボール ハイスピード | トルクを必要としない 作業におすすめ | 電ドラボールハイスピードの レビュー記事 | |
電ドラボール プラス | 万能タイプ とりあえず欲しい人におすすめ | 電ドラボールプラスの レビュー記事 |
現状で一番おすすめできるのは、電ドラボールプラスです。電ドラボールと比べて価格が安いポイント以外は、完全に上位互換です。
電ドラボールハイスピードは、他にはない高速回転が魅力的です。トルクが必要ない作業であれば、素早くネジを回すことができます。
電ドラボールに関するQ&A
電ドラボールに関する様々な疑問をまとめました。
- Q電ドラボールのビットは互換性があるの?
- A
電ドラボールにつけられるビットは、汎用性があります。専用の物ではなく、市販のビットは互換性があるので装着して使用できます。
電ドラボールと一緒に使いたいおすすめビットは、こちらの記事で紹介しています。
- Q電ドラボールで穴あけはできる?
- A
ドリルビットを装着すれば、プラスチックや柔らかい木材への穴あけは可能です。トルクが小さいので、小さい穴あけしかできません。
しかし本来の用途に穴あけは含まれていないので、メーカーの保証外です。自己責任で使用しましょう。
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