【レビュー】電ドラボールがバージョンアップ!回転数とトルクを調整できるようになった新型電ドラボールプラスNo.220USB-P1

電ドラボールプラスNo.220USB-P1のアイキャッチ 工具
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どうもじんでんです。皆さん電ドラボールって知ってますか?電ドラボールは、普通のドライバーサイズで電動化した工具です。電ドラボールは工具界に革命を起こし、一時期は品薄になる程のヒット商品となりました。

これに追従し、様々なメーカーから類似品が発売されました。この手の商品の総称を電ドラボールと言うくらいパイオニアです。

価格のお手頃さと絶妙な扱いやすさから、プロからDIY用途まで様々な人が購入しています。

特に家具の組み立てなどでの使用もおススメです。手回しのドライバーに比べれば、労力も時間も大幅に削減できます。もう一家に1台あっていいくらいです。プロでも使うくらいなので、性能的には申し分なしです。

そんな電ドラボールがバージョンアップして、2022年に新型の電ドラボールプラスとなって登場しました。

今回は電ドラボールプラスを、従来機種との違いを中心に紹介します。

電ドラボールプラスNo.220USB-P1

電ドラボールはベッセルより発売されている、普通のドライバーと同じサイズ感の電動ドライバーです。

電動工具は重く携行しにくく扱いにくいという概念を根底から覆した製品では無いでしょうか。電ドラボールはポケットにも収納できるし、電動と言いつつそんなにパワーは無いので扱いやすいです。

電ドラボールはこれまでに、派生機種として電ドラボールハイスピードも発売しています。しかし電ドラボールハイスピードは、電ドラボールの後継機種というよりは、用途が違う別バージョンという感じでした。

電ドラボールの各モデルの違いについては、こちらの記事で解説しています。

しかし今回の電ドラボールプラスは、電ドラボールの完全上位互換と言える製品です。新型は電ドラボールの性能はアップし、新機能が追加されています。

電ドラボールプラスをおすすめできる人は、次の条件に当てはまる人です。

  • 電ドラボールを使用していて、古くなったから買い替えたい人
  • 電ドラボールを初めて購入する人
  • 電ドラボールのトルクが強すぎて困っていた人

総合評価

製品名電ドラボールプラスNo.220USB-P1
総合おすすめ度4.2
電ドラボールプラスNo.220USB-P1のおすすめ度
項目評価備考
サイズ4.0従来より少し長いが許容範囲
重量4.0従来より少し重たいが許容範囲
操作性4.0持ち替えずに正転、逆転できる
付加機能5.0トルク調整ができる
充電がUSB Type-Cに対応
性能4.0性能はトップクラス
電ドラボールプラスNo.220USB-P1の総合評価

※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。

スペック

製品名電ドラボールプラスNo.220USB-P1
最大トルク低:1.2N・m 中1.6:N・m 高:2.0N・m
回転数低:280min-1 中:340min-1 高:400min-1
手締め耐久トルク12N・m
重量 170g
サイズ147×Φ45mm
バッテリー3.6V 800mAh
電ドラボールプラスNo.220USB-P1のスペック

※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。

内容品

  • 本体
  • +2ドライバービット(100㎜)
  • 充電ケーブル(USB Type-A~Type-C)
電ドラボールプラスNo.220USB-P1の内容物

トルクが調整できる

従来の電ドラボールはお手軽な反面、場面によっては強すぎるトルクが問題でした。木材にネジを打つなどには良かったのですが、小さいネジを締め付けるには不向きでした。

これまでは小さいネジには過大トルクだった

電ドラボールのトルクは2N・mで、M4程度のネジであれば適正トルクは1.5N・mですので、過大なトルクになってしまいます。電ドラボールでこの様な作業をする時は、締め付ける直前で止めるなど慣れが必要でした。

新型の電ドラボールプラスは、この問題を解決してくれます。トルクを3段階で切替ができ、最小は1.2N・mで最大は2.0N・mとなっています。最大トルクはそのままに小さいトルクにも対応しています。これである程度は、作業に合ったトルクで使用できます。

トルクに合わせて回転速度も変化します。小さいトルクでは280min-1で、電ドラボールと同じ速度です。大きいトルクでは400min-1とスピードアップしています。

使用感はトルクとスピードが絶妙にマッチしています。ストレスなく使用できますね。

モードの切り替えはボタン

因みにトルクの切替は、ボタンの長押で切替えます。緑ランプの点滅速度と回数で、どのモードかを判断します。

最後に使用したモードは記憶しているので、毎回切替えをしなくても大丈夫です。

電ドラボールプラスNo.220USB-P1のトルク切替ボタン

ここで少し残念なポイントです。

このボタンと緑ランプは一体化しているので、普通に押すとボタン全体に指がかかりランプが見れません。長押しして指を離すか、指先だけでボタンの半分を押すようにしないといけません。

ここはランプは別で付けた方が良かったのでは無いでしょうか?

またギアや本体が強化されており、手締めの耐久トルクもパワーアップしています。電ドラボールが10N・mに対して、電ドラボールプラスは12N・mです。

電ドラボールでは手締め時に、少し大丈夫かなと心配になっていましたが、電ドラボールプラスでは解消されています。

もちろん電動ドライバーなので、トルクのかけ過ぎには注意です。

トルクを調整できるので使用できる幅が広がった

トルクが調整できるようになったことで、使用の幅が広がりました。

電ドラボールにおすすめのビットをこちらで紹介しています。併せてご覧ください。

充電端子がUSB Type-Cに進化

電ドラボールでは、充電端子のカバーがよく壊れる問題がありました。これは使い方にも問題があるのですが、位置にも問題があった様に思えます。

また充電端子もMicro-USBで当時は良かったのですが、現在は時代遅れとなっています。

この点も新型の電ドラボールプラスでは改善されています。

まず端子がUSB Type-Cに進化しました。現代の充電端子は多くの機器がUSB Type-Cとなっているので、とても助かる進化です。

電ドラボールプラスNo.220USB-P1の充電端子

また充電端子も電ドラボールでは側面だったのに対して、電ドラボールプラスでは背面に設置されています。蓋自体も大型化されていて、使いやすくなっています。

どれも細かいポイントですが、嬉しいパワーアップです。

細かい違い

新型の電ドラボールプラスの大幅な進化は、これまでに紹介したポイントですが、他にも細かいポイントで違いがあります。

落下防止コードが取り付けられる

高所作業では、工具の落下が大事故に繋がります。それを防ぐ為に様々な工具には、落下防止コードを取り付ける穴が付いているものがあります。

現場によっては落下防止コードの取り付けが必須となっており、それ以外の工具は使用できない現場も多くあります。

従来の電ドラボールでは、落下防止コードの取り付けに対応していませんでした。対応していないことにより、使いたいけど使えない人も一定数いたかと思います。

新型の電ドラボールプラスでは、落下防止コードの取り付けに対応しました。

ただその取り付け位置は背面についており、使い勝手は微妙かと思います。ボール部を握って手回しするときは邪魔になるのかなと思いました。電動で回して最後の締め付け程度なら、さほど邪魔ではないかもしれません。

電ドラボールプラスNo.220USB-P1の落下防止コード取り付け

またベッセルでは、電ドラボールプラスと同時に落下防止コードSC-W90も発売されました。SC-W90は電ドラボールプラス用に開発されていますので、併せて使う事をおすすめします。

全長と重さが変化

従来の電ドラボールと新型の電ドラボールプラスでは、見た目はほとんど違いはありません。

しかしよく見比べてみると、新型の電ドラボールプラスの方が、若干ですが全長が長くなっています。そこまでの差はありませんが、微妙に違和感を感じてしまいます。慣れれば問題ないでしょうが、少し気になりますね。

また、重さも10g増加しています。機能が追加されているので、しょうがないことではありますが、重くなったと感じるくらいの増加ですね。

まとめ

  • 電ドラボールプラスは従来の電ドラボールの上位互換
  • トルク調整ができるようになり、小さいトルクに対応
  • 充電端子がUSB Type-Cになった

新型の電ドラボールプラスは、電ドラボールの正統進化版と言える製品です。これから購入を考えている方は、新型の電ドラボールプラスをおすすめします。

発売直後なので、価格は新型の電ドラボールプラスが高いですね。安く欲しい方は従来の電ドラボールが良いですね。しかし機能面から少し高くても電ドラボールプラスをおすすめします。

電ドラボールプラスは電動工具の中ではお手頃価格なので、一家に1台欲しい製品です。電ドラボールプラスがあれば、家具の組み立てなどが大幅に楽になり時間も短縮できます。DIYをよくする方にもおすすめです。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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