どうもじんでんです。突然ですがあなたは小型電動ドライバーを持っていますか?
小型電動ドライバーとは、電ドラボールを代表とする手回しドライバーと同等の形状なのに電動化してある製品です。各社から様々な製品が発売されていますが、ベッセルの電ドラボールがパイオニア的な存在なので、総称を電ドラボールと呼んだりしますね。
そんな小型電動ドライバーの中でも、特に人気な製品が2つあります。それはベッセルの電ドラボールとパナソニックのminiQuです。
今回は、この人気の2つの小型電動ドライバーを比較します。
ベッセルの電ドラボール
電ドラボールは、ベッセルから発売されている小型電動ドライバーです。
この手の商品のパイオニアといえます。発売当初は人気過ぎて、高額転売されるほどでした。この電ドラボールを機に、各社から似たような製品が多く発売されました。
現在では、電ドラボールもいくつかのバリエーションが発売されパワーアップしています。
ここで比較するのは、初代電ドラボールです。
パナソニックのminiQu(ミニック)
miniQuは、パナソニックから発売されている小型電動ドライバーです。
電ドラボールは人気でしたが、トルクが強すぎて精密な作業には不向きな一面がありました。そこを解決したのがminiQuです。
miniQuのトルクは電ドラボールの約半分で、とても扱いやすいです。電気工事など用途によっては、丁度いいトルクで人気となっています。
miniQu(ミニック)の詳細はレビュー記事をご覧ください。
比較
電ドラボールとminiQu(ミニック)を様々な観点から比較したいと思います。
性能の比較
電動ドライバーで最も気になるのは性能です。性能と一口に言っても様々な要素があります。小型電動ドライバーで注目したいのは、トルクと回転数です。
トルクは、締め付ける強さを表します。値が大きいほど、長いネジや太いネジを締め付けることができると言えます。
回転数は、回転する速さを表します。値が大きいほど、早く回転数するのでネジを早く回すことができます。
トルクを比較すると、電ドラボールはminiQuの2倍の強さがあります。実際に使用しても違いは明らかです。しかし、トルクの強い方が必ずしも良いとは言えません。
小型電動ドライバーを使用するのは、比較的小さなネジかと思います。すると電ドラボールのトルクは強すぎて、扱いにくいと思える場面があります。
対してminiQuは、扱いやすいトルクに収まっています。トルクは弱いので、アシスト的な感じです。
よってトルクについては、使用する用途でおすすめが変わってきます。自分の用途と照らし合わせてみましょう。
回転数については、僅かに電ドラボールが勝っています。しかし使用感としては、僅かな違いといった感じです。
バッテリーの比較
電ドラボールもminiQuも内蔵バッテリーによって駆動します。よくある電動工具と違って、バッテリーを入れ替えることはできません。なので予備バッテリーを持ち歩くなどはできず、バッテリーが切れたら充電しないと再使用できません。
なのでバッテリー容量も大事な要素です。
バッテリー容量を比較すると僅かにminiQuが優っています。しかし電圧も微妙に違いますし、実際にどれだけ使用できるかを考えると、殆どの差は無いのかなと思います。
ただし、充電時間を見るとminiQuが圧倒的に速いです。この辺りは、パナソニックの方が技術的に優位と思われます。
総合的に考えると、バッテリーの比較ではminiQuが優れているといえます。
サイズの比較
小型電動ドライバーは、一般的な手回しドライバーと似た形状をしています。これにより普段と変わらない使い心地となり、扱いやすいものとなっています。よってサイズや形状は重要な要素となります。
電ドラボールとminiQuのサイズを比較してみます。
サイズで言うと、miniQuの方が少し小さいです。重量は誤差の範囲ですね。
形状を見ると電ドラボールは、ほぼボールグリップドライバーと同じ形状です。対してminiQuは、手回しドライバーとは少し違った形状をしています。
比較すると電ドラボールの方が、握った感じや扱いやすさは優れています。miniQuも慣れれば、そこまで不便には感じません。この辺りは意見が個人で分かれるポイントです。
操作性の比較
電動ドライバーで大事なのが操作性です。操作性によって扱いやすさが変わってきます。
電ドラボールとminiQuの操作部の比較をします。
- 電ドラボール…スライド式
- miniQu…ボタン式
電ドラボールのスイッチはスライド式となっています。前後させることで、正転及び逆転します。指の位置を変えずに操作できるので良いですね。
miniQuのスイッチはボタン式となっています。正転スイッチと逆転スイッチがそれぞれあります。押してから回転するまでに、少しタイムラグがあります。
比較して優劣をつけるのは難しいですが、どちらも慣れれば問題ないですね。ただしminiQuはホルダーに入れた時にスイッチが押されて、意図せずに回転してしまう問題があります。全ての状況で発生する訳ではありませんが、ホルダーに入れて携行する人は注意しましょう。
付加機能の比較
ここでは電ドラボールとminiQuにそれぞれある特徴についてまとめます。
電ドラボールの特徴として、充電端子にカバーがついていることが挙げられます。miniQuでは充電端子が剥き出しとなっており、現場での使用を考えると粉塵の侵入などが怖いですね。電ドラボールなら安心して、現場で使用できます。
miniQuの特徴として、ブレーキ機能付きが挙げられます。ブレーキ機能とは、回転スイッチを離すとピタッと止まる機能です。電ドラボールはスイッチを離しても、惰性で少し回転してしまいます。精密な作業には、miniQuのブレーキ機能が活躍します。
電ドラボールもminiQuも先端はビット式となっています。おすすめのビットはこちらの記事で紹介しています。
総合評価
電ドラボールとminiQu(ミニック)を比較して、総合的にそれぞれおすすめできる人をまとめます。
製品名 | ポイント | リンク |
---|---|---|
電ドラボール | 木材にネジを留めるなど、 トルクを必要とする作業向き。 ただし精密な作業には不向き。 | 電ドラボールのレビュー記事 |
miniQu | 小さいネジを締めるなど、精密な作業におすすめ。 電気工事向け。 | miniQuのレビュー記事 |
電ドラボールとminiQuは、どちらも人気なだけあって甲乙つけ難いです。それぞれ得意分野があるので、用途によって選ぶと良いでしょう。
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