どうもじんでんです。今回は、電気主任技術者免状の取得方法について解説します。電気主任技術者になる為に必要な電気主任技術者免状は、取得に2通りの方法があります。
電気主任技術者の基礎については、こちらの記事をご覧下さい。
電気主任技術者免状の取得方法の種類
電気主任技術者になる為に必要な電気主任技術者免状ですが、1番有名な取得方法は試験合格ではないでしょうか?
しかしこれ以外にも取得する方法があります。
電気主任技術者免状については、電気事業法の第44条にて定められています。
そこで次のいずれかに該当する者に、電気主任技術者免状を交付するとされています。
- 省令で定める学歴又は資格及び実務の経験を有する者
- 電気主任技術者試験に合格した者
「省令で定める学歴又は資格及び実務の経験を有する者」により、電気主任技術者免状を取得する方法を「認定」と言います。これを一般的に「認定取得」と呼ばれます。
「電気主任技術者試験に合格した者」により、電気主任技術者免状を取得する方法を「試験」と言います。これを一般的に「試験取得」や「試験合格」と呼ばれます。
認定による取得
電気主任技術者免状を認定にて取得する為には、各地域の産業保安監督に申請する必要があります。
申請には条件があり、大きく「学歴」「実務経験」「経験年数」が重要となります。これらは「電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令」にて定められています。
試験より認定の方が簡単に取得できそうなイメージですが、実際はそうではありません。条件を満たしていれば簡単に取得できるものではなく、様々な書類の準備から面接などもあり、一度の申請では取得できない場合が多いようです。何度かやり取りをしてようやく取得できるようです。
これらは情報が少なく、それが一筋縄ではいかない要因でもあります。
認定取得については、また別の記事で詳しく解説したいと思います。
試験による取得
電気主任技術者免状を試験にて取得する為には、一般財団法人電気技術者試験センターにて実施される試験に合格する必要があります。
この試験は年に1度実施されます。
第三種電気主任技術者免状については一次試験のみ、第二種及び第一種電気主任技術者免状については一次試験及び二次試験があります。一次試験に合格した者が、二次試験を受ける事が可能になります。
どれも筆記試験のみとなっています。しかし科目が設けられおり、全ての科目に合格する必要があります。
一次試験は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目です。二次試験は「電力・管理」「機械・制御」の2科目です。
一度の試験で全て合格しなくても、科目別合格制度により複数年に渡って試験に挑む事ができます。
一次試験では合格した科目は、翌年と翌々年まで申請により免除する事ができます。つまり3年間で、4科目全てに合格できれば良いという事になります。
二次試験では科目別合格制度はありません。しかし二次試験に挑んだ年に不合格でも、翌年に限り一次試験を免除できます。つまり二次試験は2回チャンスがあるという事になります。
チャンスは何回かありますが合格率が低く、電気系の資格の中でも非常に難しい試験となっています。
まとめ
- 電気主任技術者免状の取得は2通りの方法がある
- 認定は学歴や実務経験、経験年数などの条件がある
- 試験は電気系の資格の中でも合格率が低い難関資格
電気主任技術者免状は、認定であれ試験であれ取得が難しいものとなっています。特に認定は情報が少なく、私自身も試験取得なので詳しい内容は分かりません。今後も関連するものをまとめて記事にしたいと思います。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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