電気主任技術者を目指せ!電験の活用法

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どうもじんでんです。最近、SNSなどで電験の資格取得を目指して頑張っている人を多く見かけます。

電験を持っておけば、電気主任主任技術者としての資格を得るので、一定の需要があります。近年では電気主任技術者不足が問題視されて、より価値のある資格となっています。

しかし電験取得しても、その活用法は様々です。電気主任技術者として働くにも、色々な形態があります。

今回はそんな電験取得後の活用法を紹介します。

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電気主任技術者免状とは?

電気主任主任技術者免状は、電気事業法で定められている国家資格です。よく電験と略されます。

取得方法として電気主任技術者試験に合格する他に、実務経験などの一定の要件を満たすことでも取得可能です。

電気主任技術者免状の取得方法について詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。

電気主任技術者免状を取得することで、電気事業法で定められた電気主任技術者として選任される資格を得ます。

また電気主任技術者は電気工作物の工事、維持及び運用を求められます。よって電気の知識が一定レベル以上あると証明できる資格でもあります。

一般的には電気工事士が電気系資格の入門で、その上に電気主任技術者試験が位置付けられます。

※電気工事士と電気主任技術者免状は、別物の資格です。難易度と電気系の資格として上位というだけです。

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電気主任技術者免状の活用法

電気主任技術者免状を取得する目的はなんでしょうか。

人それぞれに目的が違いますが、多くの場合が電気主任技術者を目指しているからではないでしょうか。他にも電気に関する知識を深めて、その証明とする為に取得する人もいるでしょう。

しかし電気主任技術者と言っても、その形態は1つではありません。

電気主任技術者は、事業用電気工作物を設置する事業場に1人選任する必要があります。しかし一定の要件を満たせば、外部委託することが可能です。外部委託では1人で複数の事業場を管理することが可能です。

事業用電気工作物を設置する事業場の多くが、この外部委託を採用しています。もちろん外部委託で受託する人も電気主任技術者免状が必須となっています。

選任されている電気主任技術者と、外部委託で受託している人では、同じ電気主任技術者免状を使う仕事でも、その内容や役割は大きく違ってきます。

①選任の電気主任技術者となる

事業用電気工作物を設置する事業場には、電気主任技術者を選任しなければいけません。

この選任される要件として、電気主任技術者免状を取得している者があります。

選任の場合は、電気主任技術者免状を取得していれば実務経験は不要です。

選任の基本は自社の従業員となるので、電気主任技術者はその事業場の社員となります。また原則は、その事業場のみ管理すれば良いです。

ただし電気主任技術者としての業務だけをするのは稀で、多くの場合はその他の設備管理なども業務の一環となります。

雇用形態や収入は、その会社次第となるので千差万別です。

選任には自社選任だけではなく外部選任などもあります。ここでは割愛しますが、選任の形態について詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。

②外部委託の電気主任技術者となる

日本の自家用電気工作物の多くが、保安管理業務外部委託承認制度を活用して、電気主任技術者を選任せずに外部委託しています。

保安管理業務外部委託承認制度について詳しくは、こちらの記事をご覧下さい。

外部委託先の技術者は、厳密には電気主任技術者とは呼びません。個人事業者の場合は電気管理技術者、法人の場合は保安業務従事者と呼びます。

これらになるには、もちろん電気主任技術者免状が必要です。また免状に加えて実務経験も必要となるのが、選任との大きな違いです。

実務経験は3年〜5年と高いハードルがあります。電気主任技術者免状を取得しても、すぐには電気管理技術者や保安業務従事者にはなれません。

選任が1人で1事業場の管理をするのに対して、外部委託では1人で複数の事業場を管理します。

また電気管理技術者と保安業務従事者では、実施する仕事内容は同じですが、環境が大きく違います。

電気管理技術者

電気管理技術者は、個人事業主として働く電気主任技術者です。

基本的には自分1人で契約から国への届出、点検をしなければいけません。

また個人事業主なので保安管理業務だけでなく、事業者としての経理など様々な業務をしなければいけません。

多くの電気管理技術者は、管理技術協会などの組織に属しています。組織も多岐にわたり一概にはいえませんが、停電点検の応援や緊急時の対応体制、申請の補助などをしています。

収入は当人の努力より大きく変わり、自由に自分に合った働き方を選べるのが特徴です。

保安業務従事者

保安業務従事者は、電気保安法人の社員として働く電気主任技術者です。1番有名なのが各地域の電気保安協会です。

法人によっても変わりますが、契約や国への届出は専門の部署が実施して、保安業務従事者は点検をします。しかしあくまでもサラリーマンなので、役職が付けば契約をしたり、部署異動することもあります。

研修やノウハウ、機材などが充実しており、組織として対応するのが大きなメリットです。保安管理業務の経験がなく、不安な人にはおすすめです。

収入はサラリーマンなので、その組織の給与形態に左右されます。

③その他

これまでは電気主任技術者免状を直接、活用する方法を紹介しました。

しかし電気主任技術者免状は、強電の業界では一定の知識があると認められる資格です。

例えば電気工事士や電気設備設計など、高圧受変電設備を扱う職種で保有している人を見かけます。仕事に直接的に必要な資格ではありませんが、保有していることは大きなメリットですね。

就職、転職する際の大きなポイントとなるでしょう。

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まとめ

  • 電気主任技術者免状の活用方法は様々
  • 選任と外部委託がある
  • 電気主任技術者にならなくても価値がある

電気主任技術者は本当に不足しています。最近ではメディアでも取り上げられ、求人の広告もよく見かけます。これから更に技術者の奪い合いとなるでしょう。

待遇面などの問題もありますが、これからも必要とされる資格です。ぜひ電気主任技術者免状を取得しましょう。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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コメント

  1. こちらではお初ですー。
    主技外部委託業務歴通算30年、電気保安従事者から訳あって独立した電気管理技術者ですが。
    この業務および電気主任技術者制度の世間認知度が低すぎるため、故障出向報告の際に水道や自動車に例えて説明せなアカン場合があまりにも多いですー。絶縁油が汚損してれば自動車のエンジンオイル交換に例えたり、はたまた漏電を水道の水漏れに例えたり。
    故障した変圧器/コンデンサ/開閉器の一時切離しなど、電工一種資格が必要な現場状況もたまに遭遇しますー。もちろん電工一種取得に一定の実務経験が要るし実際その知識知恵技能がなければ現場でも対処できへんから若手未経験者は入社後数年間チームで動き先輩から手ほどきを受け自ら学んでいくのが常ですが。
    それこそ禅寺の修行僧みたいな心がけで技術技能や対応手順などに体に刷り込むのが電気保安職人の生きる術やなー思うてきました。電気管理技術者へ転身すると猶更一人で対応の良しあしを考えねばならず、同業者と相談しあうこともしばしば。

    人として、技師として…たぶん己の哲学を磨くことが生きる道になるんやないですか!?

    長文失礼いたしました。また機会があればお邪魔しますー。

    • 電研鑽種さま
      コメントありがとうございます。

      仰る通りこの業界は、世の中に重要な仕事の割に認知度が低いですね。
      設置者への説明は私も苦慮しています。
      大変な電気保安管理業務に、微力ながらもお役に立てるようにサイトを運営していきたいです。

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