どうもじんでんです。今回は、簡単にトルク管理ができるビットアダプターの紹介です。
トルク管理していますか?
皆さんは電気工事などでネジの締め付けを行う時に、トルク管理されていますか?大きなサイズのボルトや大規模な現場では、必要とされる場合があります。しかし多くの場合には、今までの勘で締め付けている場合も多いのではないでしょうか?
特に比較的に小さいサイズのネジであれば、手締めで充分であり必要性も感じないかと思います。
しかし「締め付け過ぎ」や「締め付け不足」があるといけません。特に電気の分野では、「締め付け不足」や「締め付け過ぎによる緩み」があると、接触不良による過熱、火災に繋がります。
私は仕事で端子の付け外しを頻繁に行います。その度に締め付け確認をしていますが、ちゃんと締め付けられたか不安に思う時があります。実際に緩みによる過熱を経験した事があるので、余計に考えてしまいます。
そんな時に、トルクドライバーがあれば不安が解消されるのかもしれません。しかしトルクドライバーは高価であり、大型になるものもあり普段から携行するのは難しいです。
そんな悩みを解決してくれるのが、今回紹介するANEXの電気工事用トルクアダプターです。
ANEXの電気工事用トルクアダプター
ANEXの電気工事用トルクアダプターは、電動工具などに使われる6.35mm六角軸ビットの間に挟むアダプターになっています。
ネジサイズの種類によって「M3用」「M4用」「M5用」「M6用」と4種類が発売されています。
それぞれネジサイズ毎に決まったトルクに設定されており、調整はできません。精度は±10%です。
使用方法は電ドラボールのような7.2V以下のドリルドライバーか、ANEXから発売されている差替ドライバーとプラスビットの間に挟んで使用します。
設定トルクに達すると、カチッカチッと空回りするのでそれが合図になります。
トルクは電気の作業での値に調整されているので、作業によってはネジサイズが一致してもトルクが違う場合があるので注意が必要です。
小型で邪魔にならない
この電気工事用トルクアダプターの良いところは、小型で邪魔にならないところです。通常のドライバーと同じようなサイズ感で使用できます。
太さは、普通のプラスビットをひと回り太くした位のサイズ感です。
長さもそこまで気になる長さではありません。気になるようであれば、先端のプラスビットを短いものに変えれば解決です、
トルク調整こそできませんが、決まったサイズを締める事が多ければ問題ありません。
普段の作業で簡単にトルク管理できます。
電ドラボールなどにもおすすめ
最近流行りの、ベッセルの電ドラボールと併せての使用もおすすめです。
電ドラボールの締め付けトルクは、電気工事に使用するとオーバートルクです。なので完全に締め付けずに、最後辺りは手締めで使っているかと思います。
この電気工事用トルクアダプターを使えば、最後まで電動で締め付ける事が可能になります。
しかし電動工具で使用する場合は、インパクトドライバーは不可や回転数による制限もあるので注意が必要です。
種類が少ないのが残念
電気工事用トルクアダプターは、現在は4種類しか発売されていません。
私はM3.5のネジを扱う事が多いので、このサイズが無いのは残念です。
トルク調整が出来ないので、種類の豊富さは今後に期待したいと思います。
まとめ
- 決まったサイズのネジのトルク管理に便利
- 小型で邪魔にならない
- トルク調整はできない
- 電ドラボールとの併用におすすめ
- 種類は4種類しかない
今回紹介した電気工事用トルクアダプターは、個人的には画期的な商品だと思います。電気工事のような現場で、簡単にトルク管理ができるのは素晴らしいですね。この商品を活用して、締め付け不足による過熱を防ぎたいものです。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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