どうもじんでんです。今回は電気機器と電線の接続に使う、圧着端子のサイズの判別について記事にしました。
圧着端子は、基本的により線を端子にキチンと接続する為に付けるものです。より線のままだとネジを回した時にバラバラになり、接続不良を起こす場合があります。
圧着端子のサイズを判別できますか?
圧着端子は様々な種類が多く存在します。買ったときは袋や箱に入っているので、サイズの判別が容易にできます。
しかしバラバラになった時に、似たサイズだとどれがどれか分からなくなった事ないですか?他にも合うサイズを持ってきてと言われても、何が合うのか分からないとかないですか?
私も新人の頃はよく分からず、探すのに一苦労した記憶があります。
どこを見ればいいの?
実際に端子を見てみましょう。端子には必要な情報がキチンと刻印されています。
端子を見ると何やら記号が書いてあります。これの見方が分かれば、サイズを判別することができます。ぱっと見は何がなんだかわかりませんよね。
実際に読み解いてみよう!
先ほどの写真には見にくいかもしれませんが、「5.5-8ニチフ12-10」と書いてありますね。分かりにくいので図にまとめました。
真ん中の「ニチフ」はこの端子の製造者の名前です。
右側の「12-10」というのはAWGという米国ワイヤゲージ規格と言うもので、日本でいうところのSQに相当するものです。換算表を使わないと、私も分かりませんので今回は割愛します。
本題は左側の「5.5-8」と書いてある部分です。
「5.5」とは、端子をつけることのできる電線のサイズを表しています。これでいうと5.5m㎡の電線を入れることができます。端子をつけたい電線のサイズに合わせて選定しましょう。
「8」とは、丸部分の内径の直径を表しています。本当であれば直径8㎜になるのですが、少し大きく空いています。これはこの穴に入れることのできる、ボルトやネジのサイズを表しているからなのです。
ネジでいうと、M8のサイズがちょうどよく入るサイズになります。端子を取り付けたいネジのサイズに合わせて選定しましょう。
何となくお分かりいただけたでしょうか?見方が分かれば簡単でしょ?
端子の形状による違い
サイズの見方については、理解できたかと思います。しかし圧着端子のサイズで関係してくるポイントがもう1つあります。それは端子の形状です。
圧着端子には様々な先端の形状があります。基本は丸形のR形ですが、Y形など他にも色々とあります。圧着端子のR形やY形などの使い分けについてはこちらの記事をご覧ください。
在庫で保有している分は、形状については見れば一目瞭然です。しかしカタログやネットで注文となると少し難しくなります。先ほど説明したサイズと端子の形状を合致させて選ぶ必要があります。
メーカーによる違いはありますが、基本的に次のような形になっていることが多いです。
「端子形状」+「端子サイズ」
※端子形状はアルファベットで表します。丸形はR、先開形はYなど。
(例)R形でサイズが5.5-8の場合は「R5.5-8」
R形端子だと「R5.5-8」、Y形端子だと「Y5.5-8」のようになります。
メーカーによっては、端子形状を表すアルファベットの位置が変わったりしますが、アルファベットが端子の形状を表します。
端子はR形やY形だけではありません。他にも種類があり今回は割愛しますが、RやYが違えば端子の形状も違ってきますのでご注意下さい。
まとめ
- 先に書いてあるのが、つけることのできる電線のサイズ
- 後に書いてあるのが、ネジなどをつける穴のサイズ
- 端子先端の形状はアルファベットで表記される
今回は端子の見方について簡単に解説しました。本当であればもっと色々とあるのでしょうが、とりあえずよく使うR形やY形について理解できると後は簡単だと思います。
また圧着端子のサイズの選び方についても、別の記事で解説しています。併せてご覧ください。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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