どうもじんでんです。小型電動ドライバーを持っていますか?
ベッセルの電ドラボールを代表とする小型電動ドライバーは、かなり普及していますね。各社から同様の製品が発売されています。
1番有名な製品はもちろんベッセルの電ドラボールですが、パナソニックも負けていません。パナソニックは電気工事向けに作られているので、電気工事士には電ドラボールよりおすすめです。
今回はそんなパナソニックから、新型の小型電動ドライバーが登場したのでレビューしていきます。
Panasonicの充電ミニドライバーEZ1D11
パナソニックではこれまでに、充電ミニドライバーminiQuを発売していました。
しかし発売当初は電ドラボールの対抗馬として人気でしたが、他社製品がバージョンアップしており、物足りない感じになっていました。
従来品の良いところは引き継ぎながらも進化して、EXENAブランドより発売されたのが充電ミニドライバーEZ1D11です。残念ながらminiQuという名称は無くなった様です。
従来品のEZ7412と比較しながら、新型のEZ1D11を紹介していきます。
充電ミニドライバーEZ1D11をおすすめできるのはこんな人です。
- パナソニックの電動工具を気に入っている人
- 電気工事をする人
- トルクより早さを重視した小型電動ドライバーを探している人
総合評価
製品名 | 充電ミニドライバーEZ1D11 |
---|---|
総合おすすめ度 |
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
サイズ | 小型で持ちやすいサイズ | |
重量 | 一般的な重量 | |
操作性 | プッシュ式スイッチを採用 | |
付加機能 | 充電がUSB Type-Cに対応 | |
性能 | 回転が高速 |
※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。
スペック
製品名 | 充電ミニドライバーEZ1D11 |
---|---|
最大トルク | 0.4N・m |
回転数 | 850min-1 |
手締め耐久トルク | 8.0N・m |
重量 | 170g |
サイズ | 131×42×42㎜ |
バッテリー | 3.7V 850mAh |
※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。
内容物
- 本体
- ミニドライバー用ビットセット
- +2 100㎜
- +2 45㎜
- USB充電ケーブル Type-A ~ Type-C 50cm
性能がパワーアップ
パナソニックの充電ミニドライバーEZ1D11の性能を従来品と比べて、パワーアップしたポイントを紹介します。
どれも、これまで不満だったことが解消されています。
回転数が3倍
充電ミニドライバーEZ1D11の大きな改善点として、回転数が850min-1にパワーアップしています。
従来品が230min-1だったので、3倍以上の速さになっています。
回転数が早いということは、締め付ける時間がそれだけ早くなるということです。時間的には⅓に短縮されますね。
しかしトルクは減少しているので注意が必要です。従来品が1.0N・mだったのに対して、EZ1D11は0.4N・mとなっています。
数値で見ると大幅な減少ですが、実際に使った感覚だと問題ない範囲と感じます。
コンセントプレートやブレーカー、端子台で試しましたが、トルクが足りないとは感じませんでした。なんならちょうど良いと感じるくらいです。
M3程度の端子であれば、十分な性能です。
しかし木材にネジを打つなど、トルクが必要な作業にはEZ1D11は不向きなのでご注意下さい。
またEZ1D11はブレーキ機能があり、スイッチを離すとピタッと回転が止まります。他社製品は惰性で少し回転してしまいます。
特に小さなネジの場合は、このブレーキ機能が非常に助かります。ブレーキ機能のおかげで、ネジ頭をなめることが無くなりました。
ライトの明るさが2.5倍
EZ1D11には先端を照らすライトが付いています。ライト機能は従来品や他社製品にもついています。
しかしEZ1D11のライトの特徴はメチャクチャ明るいところです。
スペック的には、従来品の2.5倍となっている様です。実際に使用してみましたが、体感して明るいと感じます。
先端のライトは、ネジを締める時にも役に立ちますが、簡易的なライトとしても役に立ちます。
現場では暗いところもあり、特に電気の仕事ではライトは必須アイテムですEZ1D11のライトは補助的なものですが、ライトが多い分には困りません。
性能以外もパワーアップ
性能も向上したEZ1D11ですが、直接は性能に影響しない部分も進化しています。使い勝手の良さも工具の大事なポイントですね。
充電端子がUSB type-Cへ
EZ1D11のめっちゃ良いポイントは、充電端子がUSB Type-Cになった点です。
最近は様々なデバイスの充電端子がUSB Type-Cですが、電動工具は未だにMicro-USBが多いです。
充電端子がUSB Type-Cになる事で、充電コードもスマホなどと共通になりますね。
コードが共通となることで、どんな場面でも充電できるのでおすすめです。自分で持っていなくても、誰かに借りて充電することもできます。
しかし残念なポイントは、端子カバーがないことです。端子剥き出しです。
従来品のEZ7412も端子カバーがなく、現場での使用に不安がありましたが改善されませんでした。現場で使用する人は、汎用品の端子カバーをつけておくといいでしょう。
何故、パナソニックさんは端子カバーを付けてくれないのでしょうか。疑問が残ります。
スイッチが改良
従来品のEZ7412ではスイッチが本体より出っ張っている為に、誤って動いてしまうという不評がありました。確かに腰道具のドライバー差しに入れると物によっては誤動作していました。
EZ1D11では、その声に応えて改良されています。対策としてスイッチ部分が一段凹んでいます。これにより誤動作が減るでしょう。
しかしプッシュ式スイッチなので、状況によっては誤動作する可能性はあります。電ドラボールの様なスライド式スイッチなら、より誤動作の可能性が減って良かったかもしれません。
またスイッチは、半押しでライトのみが点灯する様になっています。
初めて触ると、押してるのに回転しないと戸惑ってしまいました。これは半押し状態で、更に押し込む事で初めて回転します。
慣れの問題ですが、半押しのボタンの遊びは大きい気がします。
落下防止コードが取付可能
高所作業など、現場によっては落下防止コードの取付が必須となっている場合があります。その様な現場では、従来品は使用できませんでした。
ですがEZ1D11には、持ち手部分に落下防止コードを付けられるストラップ穴があります。
これにより、これまで使えなかった現場でも使用できます。
ちょっとしたポイントですが、大きな改良点です。
まとめ
- 回転数が850min-1にパワーアップ
- トルクは小さいので注意
- ライトがめっちゃ明るい
- 充電端子がUSB Type-CになってGood
EZ1D11は電気工事向けに最適化された小型電動ドライバーといえます。
トルクが小さいなどデメリットもありますが、これは電気工事では問題ない範囲です。さすがパナソニックといったところでしょうか。
総じて電気工事をされる方はきっと満足できる製品です。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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