どうもじんでんです。今回は圧着スリーブについてお話ししたいと思います。
圧着スリーブとは、電線同士の接続に用いるものです。物理的な圧力で電線同士を接続します。
第二種電気工事士の試験にも出る「リングスリーブ」ってありますよね。あれって実は、圧着スリーブと言われるものの1つにしか過ぎないのです。第二種電気工事士を取得したばかりの方は「電線同士の接続はリングスリーブしかない」と思っている方も多いのではないでしょうか?第二種電気工事士の試験では、リングスリーブしか出題されないので無理もありません。
圧着スリーブの種類と名称
圧着スリーブの種類は3つあります。
- リングスリーブ(E形スリーブ)
- 突き合せ用スリーブ(B形スリーブ)
- 重ね合せ用スリーブ(P形スリーブ)
リングスリーブも実はE形スリーブっていう別称があります。
それぞれの用途と使い分け
先ほど挙げた3つには、それぞれ特徴があり使い分けが必要です。
誤って使用すると、圧着不足による接触不良や電線の抜けなんかが発生します。キチンと理解して適切に使用しましょう。
リングスリーブ(E形スリーブ)
リングスリーブは主に、VVFケーブルなどの単線同士の接続に使用します。
サイズは小・中・大があります。
それぞれのスリーブのサイズで、接続できる電線サイズや本数が変わってきます。
突き合せ用スリーブ(B形スリーブ)
突き合せ用スリーブは主に、より線同士の接続に使用します。両側よりそれぞれの電線を圧着する為に、直線的な施工ができます。
基本的に同じサイズの電線同士を接続します。
サイズはm㎡毎に用意されています。2sqと2sqを接続したい場合は、「B2」を使用します。
8sqまでなら単線の接続もでき、単線とより線の接続にも使用できます。
重ね合せ用スリーブ(P形スリーブ)
重ね合せ用スリーブはより線同士の接続に使用します。簡単にいうと、より線用のリングスリーブといったところです。
こちらは違うサイズの電線も接続でき、接続する電線のsqの合計でスリーブのサイズを選定します。
サイズはsq毎に用意されていています。2sqと2sqを接続したい場合は、「P5.5」を使用します。
複数本の接続も可能となっています。
サイズ一覧
下記のページでサイズの一覧を公開しています。
まとめ
- 圧着スリーブは電線同士を接続するもの
- 種類は3種類ある
- リングスリーブもそのひとつ
- それぞれ接続できる電線の種類が違う
- 基本は単線はリングスリーブ、より線はB形かP形を使う
- 適切に使用しないと接続不良による過熱などが発生する
電線同士の接続は後々は隠蔽部になり、普段見えないところになります。なので接続不良があると一時的には問題なくても、後々に過熱により火災に繋がる事もあります。適切な圧着工具と適切なスリーブを使用しキチンと施工しましょう。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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