どうもじんでんです。電気設備の工事や点検で六角ボルトを扱うことがあります。六角ボルトを締め付ける工具は色々とありますが、インパクトドライバーで締めることが多いのではないでしょうか。
そんな時に、手動用のソケットをインパクトドライバーで使えるようにするソケットアダプターを使用します。
ソケットアダプターはありふれた製品で、機能的にも差別化しにくいものです。しかしアネックスより、一風変わったソケットアダプターが発売されたので紹介します。
アネックスのビット交換式ソケットアダプターASAD-3E
ソケットアダプターは、手動用のソケットをインパクトドライバーで使えるようにするアイテムです。手動用とソケットを共用できるので経済的ですね。
しかしソケットアダプターで困ることがあります。それは軸が折れると使えなくなり捨てるしかないことです。
壊れたら捨てるしかないのは当たり前の話ですが、ソケットアダプターでは勿体無い感じがします。それはソケットアダプターが破損するのは、その殆どが軸が折れることによるものだからです。
ソケット本体はなんともなく、まだまだ使えそうに見えるので非常に勿体なく感じてしまいます。
私も実際に軸が折れて、捨てるしかない状況に何度も遭遇しています。
特に近年はインパクトドライバーが高性能になり、トルクが強くなっていることも要因の1つでしょう。
そんな悩みを解決してくれるのがアネックスのビット交換式ソケットアダプターです。この製品は軸を交換できるので、折れてしまっても軸を変えればまた使えます。
今回は、そんなビット交換式ソケットアダプターを紹介します。
アネックスのビット交換式ソケットアダプターをおすすめできるのは次のような人です。
- ソケットアダプターの軸が折れた経験がある人
- ソケットアダプターを高頻度で使う人
- これからソケットアダプターを買おうとしている人
総合評価
製品名 | ビット交換式ソケットアダプター |
---|---|
総合おすすめ度 |
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
機能 | 一般的なソケットアダプターの機能は網羅 | |
サイズ | 軸を外せばかなり短い | |
重量 | 軽い | |
バリエーション | 差込角が9.5㎜と12.7㎜の2種類しかない | |
付加機能 | 軸が交換できて、プラスビットが使える |
※評価については、他メーカーの同等クラスの製品との比較や、個人的な主観を元に点数を付けています。
スペック
製品名 | ビット交換式ソケットアダプター ASAD-3E |
---|---|
差込角 | 9.5㎜ |
六角シャンクサイズ | 6.35㎜ |
全長 | 37㎜(アダプター本体のみ) |
重量 | 約19g(アダプター本体のみ) |
首振り | 〇 |
40V対応 | 〇 |
※抜粋して記載しています。詳しくはメーカーのサイトなどをご参照ください。またスペックの一部は実測値を記載しています。
軸が交換できる
ビット交換式ソケットアダプターの最大の特徴は、軸が交換できることです。
軸が交換できることにより、万が一に軸が折れても交換して再利用できます。
特にソケットアダプターは高トルクをかけるので、折れやすい環境といえます。買って間もないのに折れてしまった経験がある人もいるでしょう。
軸にはプラスビットを使用
ビット交換式ソケットアダプターの軸は専用のものではなく、普通のプラスビットが使用できます。専用のものだとコスパが悪いこともありますが、市販のプラスビットが使えるのは良いですよね。
一応、専用の交換ビットもあります。
しかしどんなプラスビットも使える訳ではなく、使用できるのは両頭ビットです。両頭ビットはスタンダードなプラスビットなので問題はないですね。
付属しているのは片頭ビットですが、市販されているのは両頭ビットが多いですよね。
他メーカーのプラスビットに装着して試してみましたが、使用感は問題ありませんでした。
コンパクト
軸を交換できることでもう1つメリットがあります。それは本体がコンパクトになることです。
保管する時や携帯する時に、軸を外してしまえばとってもコンパクトになります。軸を外した場合の本体の全長は37mmです。※ASAD-3Eの場合。
またそれに伴って重量が軽いのも特徴です。
手に取った感じは本当に小さくて、逆に無くしてしまいそうなくらいでした。
使用する時だけプラスビットに装着するという使い方ができます。
少しでも道具を減らしたい、軽くしたい人にはおすすめできます。
基本性能も充分
ビット交換式ソケットアダプターは、ソケットアダプターとしての性能も充分です。ビットが折れた経験がなく、交換できなくてもいいと思っている人にでもおすすめできます。
ラインナップ
ビット交換式ソケットアダプターは2種類の製品が発売されています。
- ASAD-3E
- ASAD-4E
内容はソケットの差込角が違います。ASAD-3Eは9.5㎜でASAD-4Eは12.7㎜となっています。サイズを確認してから購入しましょう。
私はソケットを9.5㎜で揃えているので、ASAD-3Eを購入しました。
よく使う差込角サイズでは6.3㎜もありますが、ビット交換式ソケットアダプターでは対応するものはありません。しかし6.3㎜のソケットは、電動工具で使用するのは少ないので問題はないと思います。
首振り機能
ボルトを回そうとした時に壁際や他物が邪魔をして、インパクトドライバーが入らないことがあります。
そんな時に役に立つのがソケットアダプターの首振り機能です。首振り機能があれば障害物を避けて回すことができます。
ビット交換式ソケットアダプターもこの機能を有しており、15°の傾きまで対応しています。
首振り機能は一般的な機能なので、ちゃんと対応しているのは良いですね。
高耐久
ビット交換式ソケットアダプターは、軸が折れても交換できるのが特徴です。しかし本体の耐久性が気になるところです。
最近のインパクトドライバーは、36Vクラスのものが主流となりつつあります。これまでの18Vクラスと比べると36Vクラスは締付けトルクも向上しており、ビットが折れる要因ともなっています。
よって最近のビットは、40V対応と高耐久を謳っている製品が増えています。
ビット交換式ソケットアダプターも40V対応となっているので安心できます。いくら軸が交換できても、次々に壊れては困りますよね。
そして軸が折れた時の交換ビットも40V対応のものを選ぶようにしましょう。
まとめ
- インパクトドライバーの高性能化で軸が折れやすい
- ビット交換式ソケットアダプターは軸だけ交換できて経済的
- 普通のソケットアダプターとしても遜色なし
ソケットアダプターを使っていて、軸が折れてしまった経験がある人は多いでしょう。
これまでは買い直すしかありませんでしたが、ビット交換式ソケットアダプターなら軸だけを交換できて経済的です。もう泣く泣く捨てるなんて思いはしなくていいです。
また本体がコンパクトで軽量であることもおすすめポイントです。
ビット交換式ソケットアダプターは、ソケットアダプターの軸折れ問題を解決できる画期的な製品だと感じました。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
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