失敗しない!絶縁抵抗計(メガー)の選び方!

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絶縁抵抗計(メガー)とは?

どうもじんでんです。今回は絶縁抵抗計の選び方についてお話しします。

まず始めに絶縁抵抗計について説明します。

絶縁抵抗計とは、電気回路の絶縁抵抗を測定するものです。「メガー」とも呼ばれます。

絶縁抵抗とは、どれだけ電気を漏らさないかを示したものです。数値が高ければ高いほど、電気が漏れにくいと言えます。この絶縁抵抗値が低くなると、漏電が発生する原因となります。この絶縁抵抗があるお陰で、人が感電せずに済んでいます。測定値の単位は「MΩ」で「メグオーム」と読みます。

主に絶縁抵抗計は高圧受電設備の停電点検や、漏電の調査で使用する測定器です。測定する回路電圧に合わせて、測定電圧を変えなければいけません。一例を書くと6600Vの回路であれば1000V、110Vの回路であれば125Vなどがあります。

絶縁抵抗計には種類があり、測定電圧が1つだけのものや複数の測定電圧を切り替えて使用できるものなど様々です。

また絶縁抵抗計は正しい使い方をしないと、正しい結果を得る事ができません。正しい絶縁抵抗計の使い方と絶縁抵抗測定の方法については,こちらの記事をご覧ください。

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絶縁抵抗計の選ぶポイント!

絶縁抵抗計を選ぶポイントはいくつかあります。

  1. 測定電圧(レンジ)
  2. 単レンジか多レンジか
  3. アナログかデジタルか
  4. 各規格への準拠、適合
  5. その他

これらのポイントについて詳しく説明していきます。

測定電圧(レンジ)

絶縁抵抗計を選ぶにあたり、1番重要なのが測定電圧です。 この測定電圧の事を「レンジ」とも言います。

絶縁抵抗計は、測定したい回路に適した測定電圧を有していなければなりません。適した電圧より高い電圧で測定すれば、機器を壊してしまう可能性があります。

絶縁抵抗計にある主な測定電圧は「25V・50V・100V・125V・250V・500V・1000V」があります。使い分けは以下のような感じです。

  • 25V・50V…電話回線など弱電回路
  • 100V・125V…100V系回路の維持管理
  • 250V…200V系回路の維持管理
  • 500V…600V以下の維持管理及び竣工検査
  • 1000V…600Vを超える回路の絶縁測定

※これはあくまでも一例です。機器によっては測定電圧が指定されている場合などがあり、上記に当てはまらない場合があります。

自分の作業に必要な測定電圧を調べて、適切なものを選びましょう。

単レンジか多レンジか

測定電圧が1つだけのものを「単レンジ」と呼びます。また複数の測定電圧を切替えて使用できるものを「多レンジ」と呼びます。

どちらにもメリット、デメリットがあります。

単レンジは1つの測定電圧しかない為に、誤って違う測定電圧で機器を壊してしまう可能性が低く安全です。しかし複数の回路を扱う作業では、複数の絶縁抵抗計を用意しなければいけないのがデメリットです。

多レンジは、1台で色々な作業に使用できるのがメリットです。停電点検では、高圧回路から低圧回路まで1台で完結できます。しかし誤って適切な測定電圧より高い測定電圧で測定し、機器を壊す可能性があり取扱には注意が必要です。メーカーも誤測定防止の対策をしているものもありますので、そういったものを選ぶと良いでしょう。

アナログかデジタルか

絶縁抵抗計のメーター部は、ひと昔前まではアナログ式が主流でした。現在はデジタル式も多く出ています。

アナログ式に比べて、デジタル式は見やすく良いものと思われます。しかしデジタル式はまだ発展途上な部分があります。

デジタル式は機種によっては「測定結果の表示が遅く時間がかかる」「測定値がフラフラして安定しない」などの不安要素があります。

時間が限られた停電点検では、1つ1つの測定に時間がかかるのはよくありません。

デジタル式絶縁抵抗計も日々進化しており、測定時間もアナログ式と遜色なくなっています。購入の際はその辺を注意して選びましょう。

各規格への準拠、適合

絶縁抵抗計の規格としてJISがあります。機種によって「準拠」や「適合」が別れます。「適合」は認証機関で審査を受け合格したものの証です。「準拠」は審査は受けていないが、規格に沿って作製されているものです。当然、良いのは適合のものです。

各検査などで絶縁抵抗計を使用する場合は、これら規格への適合が求められる場合があります。高圧受電設備に関わるところでは、安全管理審査や使用前自己検査ではJISへの「適合」が求められています。

私個人の意見では、最低でも「準拠」しているものを選んだ方が良いでしょう。大手メーカーであれば大丈夫だと思います。しかし「これ大丈夫かな?」と思う機種は、この辺りも判断基準になるかと思います。

その他

その他のポイントとしては付加機能があげられます。

絶縁抵抗計は停電しての作業で使用するので、測定プローブや計器部にライトがついている機種が暗くても見やすくていいです。

最近の機種では、Bluetoothを搭載して自動でスマホなどに測定値を飛ばして保存できる機種なんかもあります。

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おすすめの絶縁抵抗計(メガー)

当サイトでは、おすすめの絶縁抵抗計(メガー)の紹介をしています。併せてご覧いただくと選ぶ参考になると思います。

sanwaのHG-561H

三和電気計器のHG-561Hは、私が知っている中で最もコンパクトな絶縁抵抗計です。見た目はテスターのようですが、きちんとした絶縁抵抗計です。

これ1つで最大500Vの7つのレンジを使用できます。低圧回路ならHG-561Hだけで対応することができます。

HG-561Hの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

  • 自分の作業に必要な測定電圧を確認しよう。
  • 単レンジは誤測定による機器の焼損の可能性を低くできる。
  • 多レンジは1台で複数の測定電圧を使用できる。
  • 計器部はデジタルが見やすいが、機種によっては測定時間が長いく時間がかかる
  • 作業内容によっては規格への適合が求められる。
  • 最低でもJISの準拠が望ましい

今回は絶縁抵抗計の選び方について記事にしました。少しでも参考になればと思います。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
じんでん

当サイトの運営者。
電気設備の保守管理の仕事に携わっています。専門知識ってネットでは出てこないか、難しすぎるって場合がおおくないですか?そこで私は電気関係の仕事で役立ちそうな情報を簡単に分かりやすく発信しています。
〔保有資格〕
・第3種電気主任技術者
・第1種電気工事士
・消防設備士

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